【観光立国・その夢と現実 24】参議院比例区選挙へ出馬!2 小原健史

  • 2022年3月19日

 参院比例区選挙の思い出話が続くが、本当に全国各地で大いなるご支援を頂いたのだが、一部の例を紹介することの失礼をお許しいただきたい!

 愛知県では、当時の渡辺剛男理事長がリードして、旅館ホテル組合の役員、組合員をはじめ協賛業者会の運動がすさまじかった。象徴的なことでは、某不動産業社長さんの支援態勢は特別だった。私は父・小原嘉登次の県議会議員選挙を少なくとも6回、その他の国政選挙も数多く携わってきたが…。私の選挙戦の後半、名古屋で演説会を行った際に本社にご挨拶に伺った際に「小原さん、あんたの票をこれだけ集めたよ!」と言って、金属の箱を渡された。とっさのことで意味が理解しかねていると「わが社のスタッフや家族の投票証明書ですよ!」と言われる。選挙の半プロのような私でも知らなかったが、事前投票所でもらえる〔投票証明書〕の束がそこに入っていた。それも大量である。私は感謝の言葉も出せずにただただ深々と頭を下げるしかなかった。

 投票証明書とは、投票所で要請すれば誰でももらえる〔投票したことの証〕である。いつの日か、旅館業界から私の後継者が国政選挙に出馬する際には、基礎票のカウントにこれは使える!

 選挙戦の前に、東京にいるときは、清和会の総会(=全員集会)に候補者は参加できた。その中身はつまびらかにはできないが、私は候補予定者だったので、末席で国会対策の話を聞きながら弁当を頂いていたことがあったのだが、その際、目の前に何と小池百合子先生がおられる。当時、小池先生は所属する政党や派閥を変えながら栄達の道を探っておられたのであろうが、目の前の小池先生と一緒に弁当を頂きながらさまざまなお話をすることができた。その際に私の選挙の総仕上げである地元佐賀県の決起大会の応援弁士をお願いしたら、一発で受けていただき、佐賀市民会館で熱烈な演説をしていただいた。また、同じ比例区選挙に竹中平蔵氏も出馬されたがNHK本部での比例区候補の選挙放送収録の際の待ち時間に話をすることができ、旅館業界の課題や将来についての私の意見を真剣に聴いていただいた。

 選挙戦も佳境に入ると候補者本人は自分の得票が何票になるか?非常に気になるのは当然のことであるが、私は勧誘を受けた森喜朗会長から「小原君、比例区は30万票獲得をめざせ!」と指示されていた。しかし、選挙というものは面白いもので、どの地区のどの人たちからは何票くらい獲得できるだろうということが分かるという”錯覚”=自己催眠みたいなものに陥るものである。

 私も毎日のように都道府県別に何票か?を試算する。そうすると30万票には届かないが確実に20万票はカウントができた。これは自信が大いにあった。そのような中、某新聞記者から「比例区の自民党の当選ラインは15万票、これは間違いないラインだ!」と説明を受けた。連日、全国各地を遊説して心身ともにヘロヘロ状態の小原健史候補は”当選ライン”が見えた!と体内から湧き上がる大きなエネルギーを感じ、半ば狂喜乱舞しそうな心持ちとなる。候補者本人がそのような状況であることは決して選挙戦に良い影響はない。その証拠に選挙戦が終わり、投票日に清和会の事務所にご挨拶に行ったところ事務局長さんから「あんた、何をのんびり挨拶なんかしてるんだ! 〈選挙は投票箱が閉まるまで!〉ということは知っとるだろう。うちの調査では小原健史票は足りないんだよ! 今からでも遅くない。何とかして票をとって来い!」と怒鳴りつけられた。

 開票結果は10万票余、全都道府県が等しく私の20万票のヨミの半分だった。森喜朗会長からの〈〔候補者本人への指示=30万票〕の意味は、本人見込みの30万票の半分=15万票=当選ライン〉である。派閥の長の見事なヨミと候補者への指示である。私の敗戦の原因は、全て私自身の心理状態のふらつきだったのかもしれない。いや、そうだった! 闘いを制する確固たる精神力が足りなかった。もっともっと票をもぎ取る努力が必要だった。

(元全旅連会長)

 
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