【脱炭素でスマートな旅館 10】1日の電気量の推移から省エネを考える 国際観光施設協会 エコ小委員会


 日々の時間ごとの電気の使用量について考えたことはありますでしょうか?

 電気の見える化を行うといろいろなことが分かります。次のグラフが大型施設の1日の時間ごとの電気使用量となります。朝5時、朝食準備時間から電力使用量が増え始めます。チェックアウトの10時から15時までは宿泊客は少なく平均的に推移し15時のチェックインから徐々に使用量が上がり始め夕食時19時から21時ごろにピークを迎えます。21時を過ぎると宿泊客の方々がお休みになる時間となり電気の使用量が減ってきます。四季を通じて同じような曲線を描いています。こちらのサンプルは寒冷地のため冬季が夏季を上回っています。

 皆さんお気付きになりますでしょうか? 深夜、寝静まっている時間にピークの約3分の1の電力を使っています。共用部の照明、全館空調用冷温水ポンプ、厨房の冷蔵庫・冷凍庫、暖房便座、温泉の昇温、ろ過装置の循環ポンプ、誘導灯、自動販売機、客室電気ポット、融雪、等いろいろな機器が24時間稼働しています。当然、必要な機器もありますが全てが100%で動いていなければならないわけではありません。空調は軽負荷にもかかわらず100%で運転している機器がある場合があります。これらの無駄を少なくすることができれば省エネルギーにつながります。

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