【竹内美樹の口福のおすそわけ 314】なるほど!カレー・ワールド その4 東京編 宿泊料飲施設ジャーナリスト 竹内美樹

  • 2020年4月10日

 インドで日々カレー三昧だったせいか、帰国後しばらくすると無性にカレーを食べたくなった。禁断症状ってヤツか? もしかしたら、スパイスには麻薬みたいな中毒性があるのかも。

 そこで現地調達したスパイスを使ってカレーを作ってみたら、われながら良い出来映え。でも、家では一度に数種類も作れない。やっぱりいろんなカレーを並べて、あれこれ食べたいな。…ってワケで、都内のインド料理店へGO!

 まずは、日本屈指のカレー激戦区といわれる街神田へ。明治以降、専修大学や明治大学などの前身となる学校が創立されたことで、書店街として発展。本を読みながらでもスプーン一つで食べられるカレーが人気となり、いつしか専門店が増えたそうだ。

 2011年から「神田カレー街活性化委員会」の主催で「神田カレーグランプリ」が開催されており、その公式サイトに掲載されているカレーを提供する飲食店は、専門店の他、洋食店や居酒屋、そば・うどん店、とんかつ屋なども含め、現在500店舗以上にのぼる。

 筆者がよく訪ねるのが、第2回グランプリ受賞店「インドレストラン・マンダラ」。一世を風靡(ふうび)したグルメ漫画「美味しんぼ」24巻「カレー勝負」の表紙を飾った店だ。北インド出身のシェフが調理する、ポッテリ濃厚でコク深いバターチキンカレーが激ウマ。

 そして南インドの定食「ミールス」をいただける、筆者の自宅近くの「ナンディニ」。カレーはサラッとして結構辛い。米食が主流の地域だけに、インドの高級米「バスマティ・ライス」や味付きの「レモン・ライス」などご飯が充実。他にも「ポロッタ」という渦巻き状のパンや、米とウラド豆の粉で作るクレープのような「マサラ・ドーサ」も。

 そして今、東京カレー業界のトレンドといえるのが「ビリヤニ」だ。スペインのパエリア、日本のまつたけご飯と並び、世界三大炊き込みご飯の一つとされる。現地では、結婚式やお祭りのときのごちそうなのだとか。

 調理法はいろいろあるが、ポピュラーなパッキ方式だと、香辛料で風味を付け半ゆでにしたバスマティ米とチキンやマトンのカレーソースを、層になるよう交互に鍋に入れ密封。下からの火力だけでなく、ふたの上にも炭を置いて熱を加える。手間がかかるため週末のみなど提供時間を限定している店が多く、なかなか食す機会がなかった。
 今や東京には「ビリヤニ」専門店もあるので、行ってみたいと思っていた矢先、まさかの外食自粛! だが、宅配で注文できると分かり「サッカール」という店で早速オーダーしてみた。パラッパラに仕上がった長粒米は、カレーの色が染みた部分と白いままの部分が。ちゃんとパッキ方式で調理されている証拠。さまざまなスパイスの味と香りが押し寄せてきて、超美味!

 インドやスリランカ、タイなど各国の本格カレーが共存する、口福の国日本。これも平和のたまものだ。世界中のウイルス禍の、一刻も早い終息を祈るばかりだ。
 ※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。

 
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