カリスマに頼らない、持続可能な地域の仕組みとは。由布院が観光地としての競争力を維持し続ける背景には、ブランドとイノベーションに裏付けられた「由布院モデル」があった。観光を手段とした街づくりを通じて、「地域特性」「人のつながり」を作り、そこで生まれる持続的イノベーションが地域全体の市場競争力を強化している。
大澤氏は、和歌山大学経済学部教授。主な著書に「観光革命 体験型・まちづくり・着地型の視点」がある。米田氏は、愛媛大学法文学部人文社会学科准教授。由布院観光総合事務所事務局長などを経て、2016年4月から現職。
本書は、「観光まちづくり」の先駆者としての由布院が取り組んできた「地域特性づくり」「動線ネットワークの形成」「市場競争力を育むプロセス」「21世紀の観光地戦略としての由布院モデル」「由布院モデルの和歌山県田辺市での実践例」などを紹介する。観光まちづくり、DMO関係者は必読だ。
価格は2700円(税別)。207ページ。問い合わせ先は学芸出版社TEL075(343)0811。