【日本茶インストラクターが勧める 素敵なお茶生活 50】SS二六七期生 繁田聡子

  • 2020年10月25日

 今はキャビンアテンダント、昔の呼び名はスチュワーデス。

 第1次石油ショックの後、1975年に卒業を控えた女子大生に就職口はそう多くはありませんでした。教育実習を7月に終え、就職課に足を運んでも壁に貼られた求人票には、まれに「女子求人」の赤いハンコが押されているだけ。東京銀行(当時)の為替業務と国際電電(これまた当時)のオペレーター職の求人があるくらいでした。第1志望だった教職の当てもなく、ゼミの仲間たちと、国際線を持つ航空会社に応募した次第でした。「コネがなくては入れない」などと、まことしやかなうわさが飛び交っていましたが、周りを見てもそんなことはほとんどなかったと思います。

 当時、労働組合問題を抱えていたこの会社は、大多数の地上職員のいる組合に、まず訓練生を所属させる方針らしく、入社直後は福岡支店での地上業務を命じられました。社会人1年生として、いい経験をさせてもらったと感謝していますが、労働組合問題の複雑さ、深刻さに驚いたこともたびたびでした。後日、山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」を読んだ時、うなずく場面が何カ所もありました。綿密な取材で、有名な作家であるとの評判は本当だと感心しながら読んだものです。会社が再生を終えている今なら書いても問題ないかと…。

 上京後は、横浜の青葉台にある寮から、早朝、空にまだ姿を見せている月を眺めながら皆で羽田の訓練所へ通いました。寝坊する人も時々いて、頭数を確認し、全員で出発するのが自衛手段でもあり、約束でした。遅刻など決してあってはならないことで、寮生としての連帯責任を問われるほどの指導が普通に行われていたのです。あの頃は、みんな若かった。そして眠かった。 

   

     
 
新聞ご購読のお申し込み  ベストセレクション

 メルマガ申し込み

注目のコンテンツ

第35回「にっぽんの温泉100選」発表!(2021 年12月20日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位別府八湯

2021年度「5つ星の宿」発表!(2021年12月20日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」は?

第35回「にっぽんの温泉100選・選んだ理由別ベスト100」(2022年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2022年度「投票した理由別・旅館ホテル100選」(2022年1月17日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒

観光経済新聞の人材紹介

  • 旅館・ホテルの人材不足のお悩み無料相談はこちら
Visit Us On FacebookVisit Us On TwitterVisit Us On YoutubeVisit Us On Instagram