【口福のおすそわけ 438】進化する調味料~輸入調味料編 その2~ 竹内美樹

  • 2022年12月1日

竹内氏

 前号に続き、輸入調味料について。子供の「博士ちゃん」が大人顔負けの知識を披露するテレビ番組で、大反響を呼んだ輸入調味料の中、もう一つ筆者が試してみたのは、「ルイユ・セトワーズ」。ネットでポチったが、品切れで入荷日未定。忘れた頃に届いたそれは、ブイヤベースに欠かせない「ルイユ」の瓶詰そのもの。ニンニク入りマヨネーズ「ソース・アイオリ」に、唐辛子やサフランが入ったもので、ジャガイモで粘度をつける場合もある。

 「セトワーズ」とは「セート風」という意味で、地中海に面したフランス南部の港町セートの郷土料理を指す。「カラマール・ア・ラ・セトワーズ」(イカのセート風煮込み)が特に有名で、ルイユをタップリ入れる。確かに、瓶のラベルにあるメーカーの所在地は「Sete」と記載されている。

 番組では、釜玉うどんが濃厚なカルボナーラ風に味変すると紹介されていた。このルイユはトマトペースト入りで、ニンニク味はそれほど強くない。むしろ予想以上にピリ辛だが、その分魚の臭みなどを消してくれるので、小魚のフリットなどにつけても美味。

 輸入調味料の人気が沸騰したのは、調味料博士ちゃんがテレビで紹介した影響もあるが、輸入食材を扱う「カルディコーヒーファーム」や「業務スーパー」の力によるところも大きい。双方とも母体企業は輸入商社機能を持っている。

 カルディでは、前号でご紹介した売り切れ続出の「ハリッサ」や「サテ・トム」「シラチャーソース」など人気商品がそろっている他、さまざまな調味料が所狭しと並んでいる。中でも、次にブレイク必至と言われているのが「サンバル」。インドネシアやマレーシアで食される焼き飯「ナシゴレン」や、焼きそば「ミーゴレン」に欠かせない、ペースト状の調味料だ。唐辛子ベースで、トマト、ニンニク、魚醤(ぎょしょう)、エビみそなどいろいろなうま味が口中に押し寄せる。

 同じハリッサでも、カルディの商品は国内協力工場製造で、日本人向けに辛味が抑えられ優しい味。対する業スーは、海外約45カ国にあるという協力工場の製造。コチラは本場っぽいガツンとくる味だ。

 筆者がいつも業スーで購入しているのが、オリジナル商品「姜葱醤(ジャンツォンジャン)」だ。「おろし生姜(しょうが)に葱(ねぎ)が香る万能調味料」とラベルにあるが、ホントに万能選手! シンガポールチキンライスを作る時、鶏肉は低温調理するが、たくさん作り置きしておけば、姜葱醤をかけるだけでたちまち中華の冷菜風になる。冷奴にのっけても、超美味♪ SNSでバズって、店頭で売り切れ続出となったことも。先日、650グラム入りの大瓶を発見し、ついつい狂喜乱舞してしまった。

 同シリーズの、食べるラー油的な「花椒辣醤(ファージャオラージャン)」、唐辛子やニンニクに干しエビをプラスした「麻蝦醤(マーシャージャン)」もおススメ。どちらも辛さよりうま味が勝っている。ギョーザにつけても良し、鍋料理の薬味にもバッチリだ。

 キリがないから、今回はコレにて。調味料の深い沼、貴方もハマってみては?

 ※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。

 
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