【体験型観光が日本を変える204】気の緩みによる再々延長を懸念 藤澤安良

  • 2021年3月24日

 本紙13日付で東北震災10年の話題に触れたが、各放送局がこぞって取り上げた特集の番組からは、被災地は我慢や苦労の連続であったことがうかがい知れる。今後も人口減少などの課題は続く。観光などによる交流人口の拡大から、関係人口になり、定住人口へとつながる道筋が求められている。

 そんな中、新型コロナウイルス感染防止対策として、緊急事態宣言が首都圏4都県は2週間延長された。しかし、感染者数は下げ止まり、横ばいから微増に転じている。変異型ウイルスの感染者割合が増え続けており、この状況では宣言の解除の材料が整わないことになり、再々延長の可能性もある。

 街ゆく人のインタビューでは自粛疲れとか、我慢の限界とか言いながら、人出は決して少なくない。私は、首都圏での友人知人、仕事仲間など家族以外の人との飲み会を13カ月も夜昼関係なくやっていない。それらの人とは電話で情報交換をし、状況が改善されたら飲みましょうと話している。

 そんな程度のことで我慢の限界などというレベルなのかと、私の年寄りの愚痴になる。スマートフォンやパソコンを駆使する若者なら、画像で相手の顔を見ながら話せるはずである。結局、人恋しさなのか、人と直接会って話す、人と飲食をすることの欲求が高いのであろう。

 家族以外に接することがないとされる、いわゆるひきこもりという人が約160万人にもなることを考えれば、人に会いたい欲求は健全なことである。しかし、ここは我慢のしどころであろう。

 3月に入り暖かい日が続いており、首都圏での桜は例年月末から4月初めに満開を迎えるが、休眠打破と2月からの気温の積算で開花につながる条件が整い、今年は2週間から10日ぐらい早い開花予想がなされている。東京では14日に開花発表があった。

 花見シーズン到来だが、現下の状況では桜の木の下でゴザを敷いての酒宴は慎むべきであろう。上野公園では一方通行のレーンが作られている。大阪造幣局の桜は以前から花見の方法が「造幣局の通り抜け」といい、ブランドにも近いものがある。有名な桜の名所はどうしても人が集まる。

 今年の桜名所は黙って通り抜けがトレンドになる。幸い日本には住んでいる近くに何らかの桜がある。田舎では屋敷の敷地内にも畑のそばにもある。近くの桜を愛でようと思う。当然ながら飲食店通常営業も観光業もGo Toトラベル再開も先になる。

 ワクチン接種の始まりが見えたが何かを変えなければいつまでも繰り返しになる。1年前と大差がない。1日に2500人のPCR検査をするロボットができたという。

 私も実践済みだが、PCR検査を家庭で唾液採取し検査機関に送付、24時間以内に結果が判明する検査キットもある。抗原検査キットも唾液で15~30分以内に結果が判明するものが2千円以下で販売され始めている。

 検査体制強化は1年前から言われ続けているが、検査結果陰性で安心して行動する仕組みの構築こそ、今年を乗り越える切り札となる。

(体験教育企画社長 藤澤安良)

 
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