【令和時代における交通インフラの人材採用22】燃料電池バス 女性バス運転手協会代表理事 中嶋美恵

  • 2020年2月19日

 「燃料電池バス」、または「水素バス」と呼ばれるバスをご存じでしょうか。まだ全国でも導入台数の少ないレアなバスです。このバスのポイントは「環境と人に優しい」という点。車両の天井に搭載した高圧タンクから供給される水素と、空気中の酸素の化学反応により発電した電気で走行します。発電時には水しか発生せず、排気ガスは一切排出されません。

 また、このバスは最新のユニバーサルデザインを導入しており、ベビーカーや車いす利用者向けのフリースペースが設置され、手すりの形状も工夫されており、あらゆる乗客が快適に利用できる車両となっています。

 実際に乗ってみると分かりますが、エンジンではなくモーターで動いているため騒音や振動が少なく、快適な乗り心地です。また、最近の車両には運転手が運転不可となった際に乗客が緊急停車できるEDSS(ドライバー異常対応システム)も設置され、安全面も重視した車両となっています。

 課題としては、水素を補充する水素ステーションがまだまだ少ないことが挙げられます。水素バスは満タン時で走行距離は約200キロメートルとなっていますが、こういった施設整備も進める必要があります。

 現在、このバスは、首都圏では4事業者(東京都営バス、京浜急行バス、横浜市交通局、日立自動車交通、導入順)が導入しています。まだ全国でも導入事例は少数ですが、今後の導入を検討中の事業者もありますので、各地で走行するようになるかもしれません。

 このバスを所有しているバス事業者の運転手に話を聞いたところ、バスの運転自体は一般のバスとさほど変わらず特に難しい点などはないということ。「むしろ、機器操作もなめらかで音も静かでいいですよ!」と仰っていました。導入されてから社内では「運転したい!」という声が多数挙がっているそうです。

(リッツMC代表取締役社長兼女性バス運転手協会代表理事)

 
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