【交通トレンド分析96】東京モノレール、本数減っても利便性向上 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗

  • 2021年4月27日

 浜松町駅と羽田空港を結んでいる東京モノレール。コロナ禍の影響で利用者においては、コロナ前の2020年1月とコロナ禍で旅行者が少し戻っていた10月と比較しても平日で上りが48%減、下りで47%減の利用者となっている。3月13日に実施されたダイヤ改正では、お客さまの行動様式の変化への対応および保守作業時間の確保などを目的に、大幅なダイヤ改正を行った。

 まず全体の運転本数については、従来平日は538本、土休日は507本を運転していたが、3月13日以降は平日、土休日ともに約22%削減し、平日は418本、土休日は396本に減らした。一般的には本数が減ることによって、利便性が悪くなるというふうに思われがちであるが、今回のダイヤ改正では浜松町駅発着での利用者においては影響が出るどころか、むしろ利便性が向上している。

 その理由は、従来は「普通」「区間快速」「空港快速」の3タイプの種別があったものを、区間快速は羽田空港発浜松町行きの早朝の1本を除いて廃止し、普通と空港快速の2種別に集約したからだ。日中の時間帯においては、普通と空港快速を交互に発車させる運行ダイヤとなり、1時間あたりの本数は毎時15本から12本に減少するが、浜松町、羽田空港第3ターミナル駅、羽田空港第1ターミナル駅、羽田空港第2ターミナル駅のみの停車となる空港快速は10分間隔で発車することになった。途中の昭和島駅で普通列車を追い越すことになることから、日中時間帯に浜松町駅と羽田空港間を利用する場合においては空港快速が先着となる。空港快速の本数自体は、特に平日においては従来に比べて11本増えて109本となった。空港快速に乗車すれば、浜松町駅から羽田空港第3ターミナル駅まで13分、第1ターミナル駅まで16分、第2ターミナル駅まで18分で結ぶ。速達列車の本数が増えることによるメリットは大きくスムーズに浜松町駅と羽田空港間を移動できる。

 また、注意が必要な点としては最終列車の繰り上げが実施されている点だ。夜遅い便で到着して羽田空港から都心方向へ向かう際に、これまでは羽田空港第2ターミナル駅を午前0時5分発が浜松町行きの最終列車となっていたが、3月13日以降は23分繰り上がり午後11時42分発に変更となっている。基本的には最終便の到着予定時刻に合わせた運行ダイヤとなっているが、もし飛行機が遅延した場合でも終電が延長される対応は行わないことから、午後11時台に到着する便を利用する際には事前に最終列車の確認をしておくといいだろう。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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