【交通トレンド分析36】20回目を迎えたANAの初日の出フライト 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗

  • 2020年1月14日

 今年も私の仕事始めは、富士山のご来光を空の上から堪能することができる初日の出フライトから始まった。初日の出フライトは、2000年にANAが始めて以来、他の航空会社も続々と運航するようになり、首都圏空港だけを見ても羽田からANA、JAL、ソラシドエア、スターフライヤーの4社、成田からはJALとスプリングジャパンの2社が初日の出フライトをそれぞれ運航した。

 00年、ANAが初めて初日の出フライトを開催した際はミレニアムの記念として運航し、当初は1年限りの予定だったそうだ。だが、実際に運航してみると想像以上にお客さまが集まり、加えてお客さまからも大好評だったことで翌年以降も運航が継続され、今年20回目の初日の出フライトとなった。

 オリンピックイヤーで記念すべき20回目の初日の出フライトには、20歳で東京オリンピックの卓球日本代表に内定している伊藤美誠選手も晴れ着姿で初日の出フライトのイベントに登場するとともに、伊藤選手自身も初日の出フライトを堪能した。

 筆者自身は今年で12回目の初日の出フライト搭乗となったが、いつも感じることは乗っているお客さまが富士山のご来光を見た瞬間にみんな笑顔でいることだ。ご来光の瞬間は、一気に太陽が差し込む幻想的な光景となり、今年1年が良い年になるようにと祈りながらお正月気分を味わっている姿が見られた。

 周遊フライトとなる初日の出フライトは、ANAの場合は朝6時前に羽田空港を離陸し、ご来光の時間となる6時45分過ぎまでの間におせち風のお弁当が提供されるほか、ビールや日本酒などのアルコール類も提供される。また、搭乗証明書やお菓子、記念のタンブラーなどが初日の出フライトのお土産としてプレゼントされた。

 富士山のご来光を楽しんだ後、朝8時前に羽田空港に戻ってきた。そのまま初詣に出かける人もいるようだった。
 このような初日の出フライトを行っている国は、おそらく日本のみだろう。ユニークなものとしては今年、ジャルパックがハワイでハワイ島のマウナケア山の初日の出を堪能することができる初日の出フライトをハワイアン航空と手を組んでホノルル空港発着で実施した。

 また一般的には周遊フライトでの初日の出フライトであるが、ソラシドエアでは初日の出を鑑賞した後に宮崎へ向かい、宮崎神宮で参拝してから午後のチャーター便で再び羽田に戻るといったアイデア初日の出フライトも出てきている。乗客のほとんどが日本人であるが、ぜひ外国人観光客にもこの初日の出フライトを体験できるような企画があっても面白いと思った。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

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