
前年比4.9%減の48万人泊
和歌山県はこのほど、2017年の外国人宿泊者数が前年比4・9%減の47万5628人泊となったと発表した。世界遺産エリアの高野町、田辺市、那智勝浦町などで過去最高を記録したものの、過去最高だった昨年から減少した。
県観光交流課は減少要因として、大阪府内の宿泊施設の増設による関西国際空港利用者の和歌山市周辺での宿泊の減少や、台湾、タイ、シンガポールなどの主要市場での個人旅行化による団体ツアーの減少を挙げる。
市場別では、約7割のシェアを占める東アジア市場のうち、最も多い香港が続伸したほか、シェア4位の韓国が前年より37・7%増と大きく伸ばした。欧米豪市場も各方面とも堅調に成長。16・4%増となった。その一方でシェア2位の中国は30・4%減となった。
宿泊者が多い市町村は和歌山市で、12万1659人泊。次いで、白浜町の10万936人泊、高野町の8万4333人泊など。