【オマツリジャパンの毎週祭日 94】見るのも参加も縁起が良い 毎日「京都散歩の旅」なカメラマン・佐々木美佳

  • 2021年9月6日

都で究極のおひとり様“婚(コン)”

東山花灯路 狐の嫁入り(京都市)

 京都東山花灯路は祇園で毎年3月に行われるライトアップのイベントだ。八坂神社では舞妓が踊り、清水寺までの道のりを提灯の灯りが足元をほんのりと照らす。その中でも印象的なのは、古来より縁起が良いとされている「狐(きつね)の嫁入り巡行」。

 その昔、高台寺周辺は鳥辺野と呼ばれ狐火がよく見られた。花嫁が夜に嫁ぎ先まで歩いて行く提灯行列が狐火に似ていると「狐の嫁入り行列」といわれるようになったのが名前の由来だ。

 「東山花灯路に来ている人を驚かせたい」と始まった「狐の嫁入り」。チリンチリンと鈴が鳴り、どこからともなく金の人力車に乗った妖しい雰囲気の狐の嫁入り行列が祇園を静かに通りすぎていく。

 通常は知恩院から高台寺までの道のりで行われるが、2020年は新型コロナウイルスにより東山花灯路は中止になり、2021年は高台寺独自で狐の嫁入りのみ催行された。安全を考え、今まで口にくわえるタイプだった狐のお面は手持ちになり、ルートも大谷祖廟から「ねねの道」を通って高台寺へというショートカットコース、時間も早い時間に行われることになった。この変更でちょうど夕焼けの時間帯、さらに今年は桜も咲いているという今までにないレア感も楽しめた。

 この狐の嫁入りの行事を行っている高台寺は豊臣秀吉の菩提を弔うため、北政所が東山霊山の山麓に開創したお寺だ。そんな由緒あるお寺で狐の嫁入りの主役である嫁の支度は行われる。驚きなのは狐の面をするのに結婚式と全く同じという豪華さだ。

 そして狐の嫁の役は、年齢は関係なし。この狐の嫁入りに独身の人が選ばれるとご縁があるといわれている。

 京都の祇園、しかも高台寺。そこで白無垢を着られる。女性にとっては夢のようなチャンス。究極のおひとり様“婚(コン)”だ。これからも多くの方に狐の嫁入りの楽しさや幸せが続きますようにと願う。

(毎日「京都散歩の旅」なカメラマン・佐々木美佳)

【オマツリジャパン】
日本初の祭りサポート専門会社。「祭りで日本を盛り上げる」を目標に掲げ、祭りのコンサルティング、プロモーション、日本最大級のWEBプラットフォーム運営など、地方創生に取り組む。https://omatsurijapan.com

都で究極のおひとり様“婚(コン)”

 
新聞ご購読のお申し込み  ベストセレクション

 メルマガ申し込み

注目のコンテンツ

第34回「にっぽんの温泉100選」発表!(2020年12月19日号発表)

  • 1位草津、2位別府八湯、3位下呂

2020年度「5つ星の宿」発表!(2020年12月19日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」は?

第34回「にっぽんの温泉100選・選んだ理由別ベスト100」(2021年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「泉質」「見所・レジャー&体験」「郷土料理・」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!
Visit Us On FacebookVisit Us On TwitterVisit Us On YoutubeVisit Us On Instagram

2020年度「部門別・旅館ホテル100選」(2021年1月16日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒

観光経済新聞の人材紹介

  • 旅館・ホテルの人材不足のお悩み無料相談はこちら