【オマツリジャパンの毎週祭日 4】鈴鹿に春を告げる大涅槃図 お祭りトラベラー ・髙橋佑馬

  • 2019年10月9日

天沢山龍光寺の寝釈迦様は室町時代の制作

かんべの寝釈迦祭り
(三重県鈴鹿市)

 三重県鈴鹿市。三重県北部に位置するこの街は、古くから中部と関西を結ぶ交通の要所にあり、かつては伊勢国の国府が置かれた場所だ。今では名古屋から列車に揺られること40分で来ることができる。
 
 鈴鹿市の入り口、近鉄鈴鹿市駅へ降り立った。この辺りは神戸(かんべ)と呼ばれ、江戸時代には城下町だった所である。駅前をふと見渡すと古い建物や旧伊勢街道が延びており、往時をしのぶことができる。

 この神戸の町が沸き立つ日が、今回訪れた「かんべの寝釈迦(しゃか)祭り」が行われるお祭りの日だ。
 
かんべの寝釈迦祭りは毎年3月の第2土・日・月曜日に天沢山龍光寺で開催される。年に一度、この時期にしか公開されない貴重な絵が見られ、家内安全を願う参拝者が多く訪れるお祭りだ。

 また、この時期は冬から春に変わろうと天気が悪くなりやすいため、「釈迦荒れ」という天気の表現が伝わっているそうだ。その言葉の通り荒れていたらどうしようと思いながら訪問したが、ありがたいことに快晴の下お祭りへ行くことができた。
 
 駅から龍光寺へと向かう道には、びっしりと屋台が立ち並んでいる。その数はなんと200軒にも及ぶとか。子どもたちがたくさん出てきていて、活気がすごい。関西に近い土地柄のためか、はしまきや焼きそば、堂島かすてらといった屋台があるのもユニークだ。さて龍光寺へと到着した。境内の中にまで屋台が所狭しと並んだ様子は圧巻だ。
 
 本堂の方からお坊さんの声が聞こえるので行ってみると、ついに対面「寝釈迦様の大涅槃(ねはん)図」があった。とても大きい。その迫力に圧倒されるが、なんと縦7.2メートル、横3.6メートルもあるそうだ。本堂の中では色彩豊かなこの涅槃図についてお坊さんが説明を続けている。
 
 他のお堂へ行くと、こちらは地獄絵図のご開帳をしている。炎に包まれた赤い世界は何を伝えているのだろうか。参道に目をやると、桜が咲いていた。今年は釈迦荒れもなく春を迎えられそうだ。(お祭りトラベラー・髙橋佑馬)
  
 ※オマツリジャパンのライターが全国の魅力的な祭りを紹介します。

【オマツリジャパン】
日本初の祭りサポート専門会社。「祭りで日本を盛り上げる」を目標に掲げ、祭りのコンサルティング、プロモーション、日本最大級のWEBプラットフォーム運営など、地方創生に取り組む。https://omatsurijapan.com


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