骨董品目当ての客も
第1084回よその旅館ホテル
――場所は。
「JR高山駅から徒歩15分ほど、町を流れる宮川の弥生橋のたもとにあります。近くには『宮川朝市』があり、観光スポット『古い町並み』までは徒歩7~8分ほどです。市内見物にはいい場所だと思います。お客さまは宮川のせせらぎの音、それに借景ですが川べりの桜、紅葉、雪景色など、季節を楽しんでもらっています」
――純和風建築の宿ですね。
「100年ほどの歴史があり、もともとは質屋でした。昭和25年から旅館業を始め、私で3代目になります」
――骨董(こっとう)品が有名ですね。
「父が収集していました。出産のお祝いとして贈る御所人形などをメインに多数あり、どのくらいあるのか分かりません(笑い)。質屋だったので蔵があり、そこに置いています。骨董品を目当てに訪れるお客さまもいますよ。いずれは蔵を整理し、展示室にしたいですね」
――外国人客にも人気の宿だとか。
「外国のガイドブックが当館を取り上げたのがきっかけで、一時は欧米の方を中心に宿泊客の9割ほどが外国人でした。今はコロナ禍でほとんどおらず、さみしいですね」
「コロナの影響は大きいですね。感染者がここにきて増えているのが気がかりで、早く収束するのを願うばかりです」
――食事は。
「普通の旅館料理ですが、好評ですね(笑い)。皆さんおいしいと言ってくれます」
――接客で心掛けていることは。
「お客さまの立場でもてなすこと。息子と嫁が継いでくれるので、若者がやれば若いお客さまも増えてくるのではないでしょうか」
【客室8、1泊2食1万円から】