朝ごはんにこだわり
第745回よその旅館ホテル
──場所は。
「城端線砺波駅から徒歩3分の距離です。場所柄ビジネス客が多いですね。売り上げ的にはビジネス客と観光客の割合は半々で、このため形態を徐々に“旅館化”しており、現在は旅館とビジネスホテルの中間という感じです」
──歴史がありますね。
「創業は寛政3年(1791年)と古く、当時は料亭だったようです。別館『水月』は神代杉を使用した格天井、書院欄干、台湾ひのき一枚板の風格ある回廊など、当時の面影を残しています。また、砺波ではいち早く結婚式場を設けるなどし、先進的な面も併せ持っています」
──ペットと泊まれる部屋もあるとか。
「私自身が犬好きなこともあって1部屋をワンちゃんと泊まれるようにしています。ペット専用の部屋を設けているのは砺波ではまだ珍しいですね」
──食事は。
「現在、朝ごはんに力を入れており、農家直送のこだわりの富山米を富山のおいしい水で炊き上げ、県産食材を使用した地域ならではのおかずを提供しています。いわゆる『とやまのおいしい朝ごはん』キャンペーンで、11月から私どもの『となみ野・五箇山エリア』など7エリアで提供しています」
──温泉ですか?
「違いますが、お勧めは貸切風呂です。坪庭が見え、風情のあるひのき壁が特別感を演出しており、わが宿の醍醐味です。初回は無料ですが、2回目以降は2100円をいただいています」
──心がけていることは。
「お客さまに積極的に声掛けさせていただき、コミュニケーションを図ることです」
【客室18室、2食付きの場合1万1550円から】