
舩山会長
日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の舩山龍二会長は8日、日本観光協会(中村徹会長)との統合に向け、検討を開始する考えを明らかにした。舩山会長は「(統合は)そう簡単ではないが、可及的速やかに検討したい」と述べ、早い時期での統合実現に強い意欲を示した。
同日、東京プリンスホテルで開かれた「ツーリズムサミット2009」の主催者あいさつの中で発言した。
舩山会長は6月のTIJ通常総会で、観光関係団体の組織再編に取り組む考えを示唆しており、今回の発言はさらに踏み込んだものとして注目される。
舩山会長は「本日(午前に)開いた理事会で、日観協とTIJの統合を視野に入れた組織の見直しについて検討していくことを決めた」と経緯を説明。「(統合は)そう簡単ではない」としながらも、早期の統合実現をにらみ取り組む考えを示した。
また、来賓の大塚陸毅・日本経団連観光委員長も「政府は観光立国推進本部を立ち上げることを決めた。観光業界も従来の枠組みを超えて力を結集すべき時にきている。(関係者の)理解と協力を得て、積極的に、かつ具体的に早急に進めてもらいたい」と組織再編の動きを支持した。
観光庁は8月、両団体に対し、「今後、一層の業務提携、協力関係の強化を行い、将来における組織のあり方についても検討してもらいたい」とする要請文を送付していた。

舩山会長