シニア・マイスター・ネットワーク(=SMN、作古貞義会長)は11月19日、旅館ホテル業向けITコンサルティング会社、サイグナス(神奈川県横浜市)の丸山英実社長を講師に迎え、「第24回産学ジョイントセミナー」を東京の文京シビックセンターで開いた。
今回のテーマは「レベニューマネジメント」。宿泊施設の経営者、マネージャーら約40人が参加した。
レベニューマネジメントとは、客室の販売価格を販売時期に応じて上手にコントロールすることで収益を最大化する管理手法のこと。
丸山氏は「最初に高い販売価格を設定して、宿泊日が近づくに従って徐々に値下げする施設が多いが、これでは顧客の信頼を失ってしまう。売れ残り室数を事前に予測して、その分を早期販売割引で段階的に売り切っていくことで宿の収益を最大化することができる」と解説した。
また「旅館でも泊食を分離して考えればレベニューマメジメントを十分導入できる。締めてみないと黒字か赤字か分からないという経営はおかしい」と話し、日々の収益管理の重要性を強調した。
丸山氏