OYO Japanは3日、新しい経営体制を発表した。
日本における「OYO」ブランドの事業として、2019年3月にサービスを開始した不動産賃貸サービス「OYO LIFE(オヨ ライフ)」を皮切りに、2019年4月には宿泊事業の「OYO Hotels(オヨ ホテルズ)」を創業しました。また、2020年3月には、OYO Hotels Japanの宿泊事業の新ブランドカテゴリーとして、「OYO Ryokan (オヨ リョカン)」の展開を開始しました。これまで日本では、不動産賃貸と宿泊の2つの事業を別会社の体制で運営し、事業基盤、チーム、サービスをそれぞれで構築してきました。
山本竜馬が代表として運営してきた「OYO LIFE」は、オンラインでのお部屋探し、契約、入居、退去までの体験を、全て非対面で、かつスマートフォンで完結できるという次世代の不動産ソリューションを提供しています。田野崎亮太が最高業務責任者として運営してきた「OYO Hotels」は、テクノロジーを駆使した価格設定と予約システムにより、宿泊施設と顧客のマッチングを最適化するサービスを提供しています。
新体制設立の目的
両社の事業運営を統合することで、お客様や加盟施設のパートナーにとってより良いサービスや事業を展開していくことを目的に、「OYO Hotels」と「OYO LIFE」を日本で展開する2つの事業会社を合併し、「OYO Japan合同会社」を新たに設立しました。
OYO Japanは、顧客・サービス利用者・加盟パートナー・関係者の皆様に対し、本統合を通じて、下記の変革に取り組んでいきます。
・総合的な「暮らしと旅」のプレイヤーとしてのプラットフォーム
OYO Japanは、1つのプラットフォーム上で総合的な不動産事業とホスピタリティ事業を展開します。
・OYO Japanとしてのブランディングとマーケティング
「One OYO Japan」としてのブランディングとマーケティングにより、市場における認知度獲得を図ります。
・テクノロジーの強化
1つの企業としてテクノロジーに関するリソースを集中させ、ウェブサイトやアプリのアップデートを加速させることで、業界最高レベルのUI/UXを提供します。
OYO Japanは、日本の消費者や宿泊施設・不動産所有の加盟パートナーのニーズに応えるため、今後もさらなるサービスやプラットフォームの改善と、より快適な利用体験の提供を目指します。
長引く新型コロナウイルスの状況や、オリンピックの開催延期など先行き不透明な状況が続く中でも、OYOが日本でさらに成長するという日本市場に対する強い信念は揺るぎません。「OYO Hotels」 は、宿泊のお客様を安全にお迎えするために、全国のホテル・旅館の衛生品質を認証する、あんぜん衛生措置「OYO安心ステイ認証プログラム」を推進しています。「OYO LIFE」は、リモートワークの増加や、非接触での予約・入居体験を実現しているため、ウィズコロナの新しい生活様式が浸透する中、その重要性が増していくと考えています。
新体制の経営陣
合併後の新組織体制の概要は以下の通りです。
山本 竜馬は、2020年7月31日付でOYO Japan合同会社の社長 (CEO)に就任しました。
田野崎 亮太は、2020年7月31日付でOYO Japan合同会社の副社長 (Deputy-CEO)に就任しました。
2020年7月31日付の人事変更
旧役職 | 現役職 | |
山本 竜馬 | OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN株式会社 日本代表 (Country Head) |
OYO Japan 合同会社 社長 (CEO) |
田野崎 亮太 | OYO Hotels Japan合同会社 最高業務責任者 (Chief Business Officer) |
OYO Japan 合同会社 副社長 (Deputy-CEO) |
新会社概要
OYO Hotels Japan合同会社を存続会社としてその社名を変更し、OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN株式会社を消滅会社とする合併です。
会社名 | OYO Japan合同会社 |
所在地 | 東京都千代田区内幸町2丁目1-1 飯野ビルディング |
事業名 | OYO Hotels, OYO Ryokan, OYO LIFE |
代表者 | 社長 (CEO):山本 竜馬 副社長(Deputy CEO) : 田野崎 亮太 |
株主 | OYO HOSPITALITY UK, ソフトバンク株式会社, SVF Ohio Japan (UK) Limited |
OYO Japan合同会社 社長 (CEO) に就任した山本竜馬は次のように述べています。
今回、不動産事業を運営する「OYO LIFE」とホテル事業を運営する「OYO Hotels」が合併したことを非常に嬉しく思います。二社が統合することで、OYOのテクノロジーを最大限活用し、今まで以上に、お客様や加盟施設のパートナー様、不動産やホスピタリティー業界に貢献していきたいと考えています。ウィズコロナの環境下では、ホテル、住居、職場、さらにはカフェなどの“業界“の垣根がなくなり、新たなライフスタイルが生まれてきています。ステイケーション、ワ―ケーションやテレワークなど「住」に関する考え方が大きく変化するこの時をチャンスと捉え、お客様に新たな価値を提供していきたいと思います。
また、ソフトバンク株式会社の代表取締役 社長執行役員 兼 CEOである宮内謙氏は次のように述べています。
国内市場における『ONE OYO』の誕生を大変うれしく思います。ソフトバンクは、事業の立ち上げから現在まで、株主として、また事業パートナーとしてOYOをサポートしてきました。今後は新経営陣のリーダーシップの下、両社(「OYO Hotels」 と「OYO LIFE」)の強みを融合させて事業成長がさらに加速していくと確信しています。これからもOYOとの連携を深め、当社グループとのシナジーを追求するとともに、スマホを通じてより便利で快適なライフスタイルの創造に貢献していきます。
山本 竜馬について
京都大学、京都大学大学院卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに10年以上在籍し、東京オフィス、ニューヨークオフィス、ドバイオフィス、上海オフィスにて勤務。その後、2016年にApple Japanに入社し、Apple Pay Japanの設立メンバー及び事業責任者として、Apple Payを当時日本で最も普及したモバイル決済へと成長させることに成功した。2019年7月、OYO LIFEにグロース統括責任者として参画し、OYO LIFEの戦略立案・実行、マーケティング、プライシング、データ解析、広報、などを通して入居者の拡大並びにサービスの収益性の向上に貢献。2020年2月にOYO LIFEの代表に就任。2020年7月にOYO Japanの社長に就任。
田野崎 亮太について
一橋大学卒業後、サントリーホールディングス株式会社に入社。その後、12年間に及び複数の企業でホテル再生を含む事業再生、戦略やマーケティングを中心としたコンサルティング業に従事。2015年にFacebook に執行役員として参画し、2016 年からはInstagramのビジネスを主導する。2020年2月、OYO Hotels Japan合同会社に参画し最高業務責任者(チーフ・ビジネス・オフィサー)に就任。2020年7月にOYO Japanの副社長に就任。シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスにてMBAを取得。
OYO Japan 合同会社について
2019年に日本でサービスを開始した「OYO Hotels」と「OYO Ryokan」、「OYO LIFE」を国内で展開する、総合的な宿泊・住宅ブランド「OYO」の運営会社です。「好きなときに、好きな街へ」というコンセプトのもと、「OYO Hotels」「OYO Ryokan」「OYO LIFE」のホテル、旅館、不動産賃貸の施設を国内100都市以上で展開し、快適なリビングスペースを提供しています。