KNTはこのほど、訪日外国人向けインターネット宿泊予約サイト「JTO(ジャパン・トラベラー・オンライン)」(http://Japantraveleronline.com)の機能を拡張し、従来の英語版に加え、韓国語版と中国語・簡体字版、繁体字版のサイトを開いた。
同社の中期経営計画内のグローバル事業の一環で、アジア地域からのインバウンド需要の取り込みを図るためのもの。宿泊予約だけでなく乗り換え案内や地図情報の提供なども行い、訪日客が安心して旅行するためのサポート機能も展開する。サイト全体で2012年度に25億円の取り扱いを目指す。
JTOは昨年8月に英語版を開き、現在約2千軒の国内旅館・ホテルの宿泊予約ができる。旅行会社向けの成功報酬型広告(アフィリエイト広告)やウェブ専業旅行会社とのシステム連携、イベント・コンベンション向け販売にも対応できる機能を備えている点が特徴。多言語化により、アジア地域の個人客の利用を見込むだけでなく、KNTコリアや今後展開予定のアジア地域のKNT海外現地法人にも訪日FIT旅行を販売したり、現地発のパッケージ旅行商品を企画したりするための宿泊手配の手段として利用してもらいたい考えだ。
機能面では、多言語による乗り換え案内情報の提供を行っている駅探(東京都中央区、中村太郎社長)と提携することで、サイト内で目的地へのルート案内や乗り換え検索ができるようにした。
今後、全国の観光地を紹介する簡体字版のデジタル・パンフレットの掲載や、オプショナルツアーや着地型商品の販売も行っていく。中国語のコールセンターも設置し、旅行客や旅館・ホテルへのサポート機能の充実も図る予定。