JR西日本は、来春の山陽新幹線全線開業40周年を契機に訪日外国人向けの山陽新幹線利用商品を拡充。来年3月1日から山陽新幹線利用商品として、「山陽・山陰エリアパス」「関西・広島エリアパス」「広島・山口エリアパス」を新規に設定する。
山陽・山陰エリアパスは、関西の広域エリアに加え、山陽・山陰エリアと智頭急行線と高松が7日間乗り放題となる。
山陽・山陰エリアには、東南アジアからの利用が多いことから有効期間を7日間とし、山陽新幹線と近畿、中国5県と広範囲を利用できるようにした。価格は日本国外購入が1万9千円、日本国内購入が2万円。こどもは半額(6〜11歳の児童に適用)。
関西・広島エリアパスでは、関西の広域エリアに加え、広島や岡山、高松が5日間乗り放題となる。価格は日本国外購入が1万3千円、日本国内購入が1万4千円。こどもは半額。
広島・山口エリアパスは、福岡空港から入る利用者向けで、世界遺産のある広島、宮島まで足を伸ばせる商品。博多—三原駅間の新幹線と広島、山口が5日間乗り放題となる。価格は日本国外購入が1万1千円、日本国内購入が1万2千円。こどもは半額。
関西エリアの「関西ワイドエリアパス」と「関西エリアパス」は、利用可能エリアを拡大し価格も見直した。台湾や香港からの利用が多く、「忍者」が人気であるため、伊賀上野や甲賀まで利用できるようにした。
同社では昨年度、訪日旅行商品に約37万人の利用があり、今年度は50万人半ばを見込んでいる。「中期経営計画2017」では利用者数の目標を60万人としている。