JR西日本は、10月30日と31日に、和歌山県の白浜温泉と日高町に関西地区の報道関係者を招いて紀州本クエをPRするプレスツアーを実施した。
同社は、地元行政や観光関係者、近畿大学とともに紀州クエブランド化推進協議会を設立。昨年から近畿大学水産研究所から養殖により安定供給されるようになった幻の魚といわれるクエを全国にPR。約1万人が同社の日帰り旅行商品の駅プランや大手旅行会社の商品を利用し訪れ、取り組みは成功した。今年も日本海のかにや関門のふぐに負けない白浜の名物として、倍増の2万人を目指して取り組んでいる。
クエは、もちっとした歯ごたえと脂が乗った白身が特徴の高級魚。鍋料理と刺身が有名。白浜温泉の旅館ホテルでは、会席やフルコース、創作料理など趣向を凝らして観光客に提供している。
白浜観光協会の中田力会長は「紀州本クエという白浜名物を誕生させることできた。今年も多くの観光客を迎えたい」と話している。
また、JR西日本では、白浜温泉同様に日帰り商品駅プランで、日高町の天然クエのプランを販売している。近海の紀伊水道で獲れるクエはとても脂がよくのり、多くの食通に知られる。昨年は観光客約20%増と白浜との相乗効果が出た。今回のプランでは、クエ鍋を中心に、珍味や唐揚、雑炊などで、食べごたえのあるメニューを2コース用意した。
JR西日本和歌山支社は「白浜へはある大手旅行会社では、目標に前年比300%を挙げている。観光施設のアドベンチャーワールドも双子の赤ちゃん誕生で好調。今年も多くの観光客に訪れてもらえそうだ」と話す。