JR西日本は3日、新大阪駅で、「元気です和歌山『紀勢本線全線運転再開記念出発式』」を開催した。9月の台風12号による豪雨被害で、和歌山県南部のJR紀勢線の一部区間が不通となっていたが、3日に全面復旧したことを受けたセレモニー。
式典は、全面復旧後、和歌山県新宮に向かう1番列車となった特急オーシャンアロー1号の出発に合わせて行われ、仁坂吉伸和歌山県知事、二階俊博元経済産業相(ANTA会長)も出席した。
JR西日本の川上優・大阪支社長は「台風12号では和歌山県をはじめ、甚大な被害が出たが、早期に復旧できた。JR西日本としては県と協力して本日からキャンペーンも展開する」とあいさつ。仁坂知事は「1番列車に乗ろうと決めていた。素早い復旧を行っていただき感謝している。県には素晴らしい世界遺産や自然、あたたかいムードがある。安心して訪れてもらいたい」と話した。
二階元経産相は「関係者の尽力で全線復旧できたことに感謝を述べたい。旅行業界も今回の全線復旧を喜んでいる。紀伊半島を元気にするきっかけにしたい」と祝辞を述べた。
新宮駅でも記念式典が行われた。
仁坂和歌山県知事(左から2人目)、二階元経産相(同3人目)も出席、ホッとした表情を見せた