JR四国はこのほど、来年4月1日から多度津駅(香川県)―大歩危駅(徳島県)間で運行を開始する新しい観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の内装デザインと運転時刻を発表した。
内装デザインのコンセプトは「日本のたたずまい」。民家のしつらえをイメージし木材(徳島県産杉など)に包まれた凛とした室内空間。鏡面の天井デザインは囲炉裏上部につられる火棚をモチーフにした。
1号車「春萌(はるあかり)の章」、3号車「秋彩(あきみのり)の章」は、それぞれ春色、秋色に彩られたソファが褐色の室内から鮮やかに浮かび上がるデザイン。左右両方向の車窓が楽しめる座席配列にした。
2号車「夏清(なつすがし)の章」「冬清(ふゆすがし)の章」は、曲線のテーブルやカウンターレイアウト。ホワイト&ブルーのカラーリングは「清(すがし)」を表す川や風の流れをイメージした。床フローリングは徳島県の伝統工芸品である藍染めがカラーモチーフ。
長さ7メートルのベンチソファは囲炉裏で灯りを囲む団らんの風景をイメージした。
運転ダイヤは、琴平や祖谷での観光を便利に設定。多度津駅発は10時21分で、善通寺駅10時27分、琴平駅10時48分、大歩危駅12時48分着。大歩危駅発は14時20分で、琴平駅16時52分、善通寺駅17時2分、多度津駅17時16分着。両列車とも秘境駅坪尻駅では停車し、ホームに下りることができる。大歩危、小歩危など絶景スポットでは速度を落として運転する。
第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)
- 1位草津、2位下呂、3位道後