日本政府観光局(JNTO)はこのほど、海外向けの言語別の訪日旅行ポータルサイトに台湾を対象とした情報サイトを開設した。これまでは香港とともに中国語繁体字圏に向けたサイトとして運営してきたが、台湾に特化したサイトを整備した。開設に合わせた特集では、東日本大震災以降、訪日需要が落ち込んでいる東北地方を取り上げ、台湾からの訪日旅行を促進している。
台湾サイトの開設でJNTOの海外向けポータールサイトは12言語13サイトとなった。台湾は訪日外客数の構成比で韓国、中国に続いて3番目。新設したサイトから台湾人旅行者に合わせた情報を発信していく。
東北地方の特集では、個人旅行者が訪日外国人向けのフリーきっぷ「JRイーストパス」を利用して出かけられる東京発着の6種のモデルコースを紹介。日帰りが可能なスケジュールも提示している。
東北地方の自治体や観光事業者の生の声を発信するコーナーも設けた。第1弾は、10月に営業を再開した福島県いわき市の観光施設「スパリゾートハワイアンズ」のメッセージを掲載した。
また、原発事故に伴い日本の食に対する安全性を不安視する旅行者が多いことから、東京勤務のJNTO職員が日々の食卓を紹介するブログも設けた。
東北の観光情報を紹介している台湾向けサイト