全国の伸び率2.0%を大幅に上回る東北の躍進
東北運輸局は5月8日、観光庁の「宿泊旅行統計調査(2026年2月・第2次速報)」に基づき、東北運輸局管内(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県)における2026年2月の宿泊統計の集計結果を公表した。
2026年2月の東北運輸局管内における外国人延べ宿泊者数は389,700人泊だった。前年同月の307,820人泊と比較して26.6%増となり、2024年1月から継続して同月最多を更新している。
全国の前年同月比が2.0%増にとどまる中、東北6県は26.6%増という高い伸び率を記録。東北地域への外国人観光客の集積が顕著な形となっている。
青森が45.2%増でトップ、山形も33.9%増
県別の外国人延べ宿泊者数を見ると、6県合計の389,700人泊の内訳は以下の通りだ。
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青森県:68,830人泊(前年同月比45.2%増)
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岩手県:59,430人泊(同19.7%増)
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宮城県:119,840人泊(同21.6%増)
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秋田県:13,770人泊(同11.4%増)
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山形県:66,590人泊(同33.9%増)
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福島県:61,240人泊(同22.0%増)
最も高い伸び率を記録したのは青森県の45.2%増。次いで山形県の33.9%増、福島県の22.0%増、宮城県の21.6%増、岩手県の19.7%増、秋田県の11.4%増と続く。全ての県で前年同月を上回っており、東北6県全体が増加基調にある。
宿泊者数の絶対数では宮城県が119,840人泊で最大。次いで青森県68,830人泊、山形県66,590人泊、福島県61,240人泊、岩手県59,430人泊、秋田県13,770人泊の順となっている。
東北のシェア、2019年2月の2.1%から2026年2月には2.8%へ拡大
外国人宿泊者の運輸局管内別宿泊先比についても、集計結果に示されている。
2026年2月における東北運輸局管内のシェアは2.8%。2019年2月の2.1%、2025年2月の2.2%から着実に拡大している。
2026年2月の全国の宿泊先分布を見ると、東京都が30.4%で最多。次いで大阪府が13.5%、北海道運輸局が12.0%、京都府が6.6%となっている。東京都、京都府、大阪府の3大都市部への集中度合いを示す指標では、「東京・京都・大阪」が49.4%、「東京・京都・大阪以外」が50.6%となった。
同じ指標の推移を見ると、2019年2月は「東京・京都・大阪」が44.1%、「東京・京都・大阪以外」が55.9%であり、2025年2月は「東京・京都・大阪」が52.5%、「東京・京都・大阪以外」が47.5%だった。2026年2月には「東京・京都・大阪以外」の割合が前年より回復し、50.6%となっている。
日本人延べ宿泊者数は2,512,710人泊、全国比で高い伸び
参考値として公表されている日本人延べ宿泊者数についても触れる。
2026年2月の東北運輸局管内における日本人延べ宿泊者数は2,512,710人泊。前年同月の2,347,820人泊と比較して7.0%増となった。全国の前年同月比がマイナス1.6%と減少に転じる中、東北6県は7.0%増と全国を大きく上回る伸びを示した。
県別の内訳は以下の通りだ。
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青森県:333,720人泊(前年同月比16.9%増)
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岩手県:333,440人泊(同9.0%減)
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宮城県:664,450人泊(同4.0%減)
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秋田県:163,810人泊(同9.3%増)
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山形県:304,770人泊(同7.4%増)
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福島県:712,520人泊(同12.4%増)
日本人宿泊者数の絶対数では福島県が712,520人泊で最多、次いで宮城県664,450人泊、青森県333,720人泊、岩手県333,440人泊、山形県304,770人泊、秋田県163,810人泊の順。外国人宿泊者数と比較して地域間の分布に違いが見られる。
前年同月比でプラスとなったのは青森県(16.9%増)、秋田県(9.3%増)、山形県(7.4%増)、福島県(12.4%増)の4県。岩手県(9.0%減)と宮城県(4.0%減)はマイナスとなった。東北6県全体では7.0%増だが、全国はマイナス1.6%であり、東北全体としては底堅い結果となっている。
調査方法の変更点に留意
今回の統計公表にあたり、東北運輸局は調査方法に関する注意事項を明示している。
2026年1月分調査から、層化基準を「従業者数」から「客室数」へ変更したという。このため、対前年(同月)比および対前年(同月)差の解釈にあたっては、見直しの影響が含まれている可能性があると説明している。また、2025年1月以降の数値は月ごとの第2次速報値であり、千人未満は四捨五入で処理されている。
2016年からの長期推移でも最多水準
東北運輸局管内の外国人延べ宿泊者数は、2016年から2019年にかけて増加傾向にあった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が重なった2020年から2021年にかけては大幅に落ち込んだが、その後回復基調をたどり、直近では過去最高水準に達している。公表された集計データでは、年間の外国人延べ宿泊者数の総計として、2024年は2,772千人泊(270万人泊超)が示されており、2019年の水準を大幅に超えている。




