日本音楽著作権協会(JASRAC)は20日、2015年JASRAC賞贈呈式をJASRAC本部横のけやきホール(東京都渋谷区)で開き、アイドルグループ「AKB48」が歌う「恋するフォーチュンクッキー」が金賞になった。
JASRAC賞は、前年度の著作物使用料の分配額が多かった国内の上位3作品を「金賞」「銀賞」「銅賞」、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品を「国際賞」、分配額が最も多かった外国作品を「外国作品賞」として表彰する制度。
「恋するフォーチュンクッキー」は、CDシングル、有料音楽配信ともにミリオンセラーを達成。カラオケの人気も高く、幅広い分野で利用された。さらに、覚えやすいダンスをまねして動画投稿サイトに投稿するグループも多くみられた。
その他の受賞作品は、全てアニメ音楽。銀賞は「進撃の巨人BGM」。銅賞は「ルパン三世のテーマ’78」。それぞれDVD付きコミック、パチンコ機器での利用で分配額が伸びた。国際賞は「ドラゴンボールZ BGM(TV)」。2004年JASRAC賞銀賞、2008年国際賞に続いての受賞になった。外国作品賞は「LET IT GO from the DISNEY film “FROZEN”」。映画「アナと雪の女王」の挿入歌で、映画のヒットに伴い、さまざまな分野で利用された。
JASRACは同日、会見を開き、今年度のインタラクティブ配信の管理手数料実施料率を、現行の11%から10%に引き下げると発表した。さらに、許諾手続きの簡便化を図り、利用しやすい環境を整えるとしている。
贈呈式に出席したAKB48の横山由依さん(左)と作曲者の伊藤心太郎氏