兵庫県豊岡市のたじま農業協同組合(JAたじま)と農協観光、日本航空(JAL)は14日、JA管内の観光、地場産業、農林水産業の活性化を図るため、相互に連携協力するパートナーシップ協定を締結した。これに伴い、農協観光とJALがJAと協業し、全国各地への設置を目指す「JJエリアセンター」の第1号が4月、JAたじまに設置される。
連携協力は、(1)農山漁村地域に宿泊し、滞在中に地域資源を活用した食事や体験を楽しむ「農山漁村滞在型旅行」(農泊)の推進など、人流創出に資する取り組み(2)地域産品を活用した6次産業化、越境ECによる販路拡大など、商流・物流創出に資する取り組み(4)人財マッチングによる労働力支援など、農業人財の育成・確保に資する取り組み―となっている。
農協観光とJALは昨年7月に業務提携契約を結び、(1)農泊ツアー商品の開発(2)農産物の販路拡大に向けた取り組み(3)援農につながる事業―などで協業することを決めた。
JJエリアセンターは全国のJAが抱えている農家としての本業・副収入の増加、人財不足といった課題解決に取り組む地域連携拠点となるもので、両社は全国設置を目指している。
「JJエリアセンター但馬」はJAたじま旅行センター内に4月1日付で設立する。両社の社員が1人ずつ常駐するという。農泊ツアー商品や援農事業の実施を通して、地域への旅行者の呼び込みや農業現場の労働力を確保する。
パートナーシップ協定締結で「JAたじま、農協観光、JALはそれぞれの強みを生かしながら、1次産業、地域の活性化に向け、さまざまな共創に取り組む」としている。