ホテルマネージメントインターナショナル(HMI、神戸市)は5日、更生会社の聴涛館(静岡県浜松市)が所有するグランドホテル浜松の事業運営を来年2月1日付で承継すると発表した。約300人の従業員や地元企業との取引は継続、HMIの比良竜虎社長が聴涛館の社長を兼務し、HMIグループ傘下で営業を続けていく。
聴涛館は10月31日付で静岡地裁浜松支部から会社更生法の認可決定を受けた。HMIグループがスポンサーとなって26億8800万円を投資し、同ホテルの事業を承継することになった。
聴涛館は1929年に高級割烹料亭として創業し、68年にグランドホテル浜松を開業。約2万5千平方メートルの敷地内には本館、新館、別館2棟、立体駐車場を擁し、客室316室、大中小の宴会場20室、割烹料亭を含む和洋中のレストラン6店などを備えている。特に、大宴会場は2千人が収容でき、市内随一の規模を誇るという。
今後について同社は、「JR浜松駅間にある系列のホテルクラウンパレス浜松(192室)との連携で、総客室数508の規模を生かし、MICEビジネスの開拓と市のMICEセンターとして国際会議なども積極的に誘致していく」と話している。
HMIはホテルクラウンパレス、ホテルパールシティなど七つのブランドの下、58軒の旅館・ホテルや、スポーツ・カルチャーセンターを運営している。
グランドホテル浜松