
HISグループは24日、「Go To トラベル事業のルールに適合しない取引」に関する調査報告書を公開した。
当社連結子会社における取引に関する調査委員会からの調査報告について
このたび、2021 年 12 月 9 日付「当社連結子会社における取引に関する調査委員会設置のお知らせ」で公表のとおり、当社の連結子会社である株式会社ジャパンホリデートラベル及び株式会社ミキ・ツーリストにおいて、Go To トラベル事業のルールに適合しない取引が存在したという疑いの事実解明のために設置した調査委員会から、本日、調査報告書(別紙参照)を受理いたしました。以下にて、その概要をお知らせいたします。
記
1. 調査委員会からの調査結果概要
<株式会社ミキ・ツーリストの調査結果概要>
・調査報告では、一部で実態のない契約を締結し Go To トラベル事業の給付金 4,080 万円を外部ホテル運営会社と不当に折半しようとした取引が認められ、同社社長、役員と外部ホテル運営会社により組織的に計画されたと推測される事実等が明らかになっております。
<株式会社ジャパンホリデートラベルの調査結果概要>
・調査報告では、外部ホテル運営会社が主体となり計画し、株式会社ジャパンホリデートラベルに提案された企画旅行を、同社が外部ホテル運営会社の指定する顧客に販売したところ、その企画旅行内の大部分に宿泊実態が伴っていなかったという事実が認められましたが、同社が Go To トラベル事業のルールを悪用する意図や、全体のスキームを当該外部ホテル運営会社と共謀したような事実は発見されておりません。なお、同社が Go To 事務局に返還すべき Go To 給付金および地域共通クーポンの総額は、最大で約 6 億 4,249 万円となります。
<当社および当社グループ会社に関して>
・調査報告では、当社および当社グループ会社(上記 2 社を除く)が取扱った旅行取引に関して、Go To トラベル事業のルールに適合しない、不当な取引は確認されませんでした。
2. 今後の対応について
このたびの調査報告の内容を厳粛に受け止め、今後、当社方針等につきましては速やかに対応してまいります。引き続き Go To トラベル事務局への相談も含め本件事案に関わる情報提供の協力を継続してまいります。
3. 業績に対する影響について
連結業績に与える影響は、このたびの調査報告を踏まえ現在精査中です。決算発表予定日につきましては、決定次第、速やかに公表いたします。
▷エイチ・アイ・エス調査委員会「調 査 報 告 書」(全文)