全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は、昨秋の台風12号で大きな被害を受けた和歌山、奈良、三重の3県を応援するポスターを制作。全国の支部や都道府県、観光協会などに送付した。
昨年10月19日に開いた「和歌山県・奈良県・三重県支援会議」の決議に基づいて、台風による風評被害の防止と送客支援を図るのが狙い。ポスターはA1サイズで、「元気になって紀州」の応援メッセージを大きく打ち出している=写真。5千枚を制作した。
47都道府県のANTA支部のほか、国および地方の観光行政、観光協会・連盟、観光関係団体、商工会議所、マスコミなどへ計3600枚を1月30日に送った。多くの人の目に触れる場所に掲出してもらいたい考えだ。今月末には、JR西日本の協力を得て、JR西日本管内の各駅構内にも張り出す予定だ。
紀州は東北に続く地域応援の取り組みで、第3弾として観光客が減少している千葉、茨城の応援ポスターを4月以降に制作する計画。ANTAでは、こうした取り組みを今後も積極的に実施し、「各地域との結び付きを強めていきたい」(若井茂事務局長)と話している。