8月の訪日外国人旅行者数4%増258万人 災害影響で韓国が減少


全体は過去最高も伸び率鈍化

 日本政府観光局(JNTO)が19日に発表した今年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同月比4.1%増の257万8千人となった。8月として過去最高を記録したが、西日本豪雨、大阪府北部地震の影響で、韓国が前年同月の実績を下回ったほか、東アジアの一部で伸びが鈍り、全体としての伸び率は1桁にとどまった。

 伸び率が鈍化した国・地域はあるが、イタリア、スペインは1カ月当たりで過去最高となったほか、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、ロシアが8月の過去最高を記録した。

 東アジアでは、韓国が4.3%減の59万3900人、香港が0.7%増の19万8100人となり、災害の影響を受けたとみられる。一方で中国は4.9%増の86万人、台湾は4.4%増の39万4500人と堅調だった。台湾は、タイガーエア台湾の花巻―台北の定期便化などが地方への誘客に貢献した。

 東南アジアは、タイが31.3%増の4万7500人、ベトナムが38.7%増の3万4200人と好調。マレーシアは、日並びの関係で昨年8月のような4連休がなく、4.6%減の2万100人となった。

 欧米豪は継続的なプロモーションの効果などで、米国(12.1%増の10万3100人)、フランス(14.5%増の2万8200人)、イタリア(28.5%増の2万2100人)などが2桁の伸び。豪州は、航空座席供給量の増加などで7.0%増の2万3700人と堅調だった。

 今年1~8月累計の訪日外国人旅行者数は、前年同期比12.6%増の2130万8900人で、これまでで最も早く2千万人に到達した。

 また、今年8月の出国日本人数(推計値)は、前年同月比7.7%増の203万3400人だった。今年1~8月累計では、前年同期比4.9%増の1237万4800人となった。

 
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