楽天(東京都品川区、三木谷浩史代表取締役会長兼社長)は15日、東京都内で07年度第3四半期(7〜9月)の決算内容と今後の事業展望について話した。楽天グループでトラベル事業を担う楽天トラベル(東京都品川区、岡武公士社長)の今期の売上高は37億8600万円で、前年同期比25.1%増。営業利益は18億7900万円で、前年同期比41.1%増と大きく伸ばした。
宿泊予約実績(予約流通総額)は596億5千万円で前年同期比19.1%増。予約泊数は633万2千泊。好調の理由として同社は、海外旅行では7月に始めた法人予約サービスの「ANA@desk」との連携による企業向け出張サービスの一括提供の実現やグアム支店の設置など、国内では、出張予約分野での高シェア確保をあげる。
国内旅行事業について三木谷会長=写真=は「営業力の強化を進め、レジャー系ホテルや旅館などの宿泊予約サービスを強化したい」と意欲を示した。新設した楽天の神戸支社をはじめ全国にトラベル事業の拠点を作り、周辺宿泊施設へのサービスの拡充を行うことで、施設から提供される部屋数の拡大を図る。
楽天グループ全体の1〜9月の連結業績は売上高が1510億1600万円(前年同期比1.4%減)、営業利益197億3100万円(同11.8%増)、経常利益211億3300万円(同13.2%増)、当期純利益435億7100万円。