観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査で、2020年7月の全国における宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比58.3%減の2158万人泊となった。都道府県別では、東京都が同77.0%減の156万1千人泊で減少率が全国で最大。大阪府、京都府、山梨県も減少率が70%台だった。
延べ宿泊者数の内訳は、日本人が前年同月比47.9%減の2135万人泊、外国人が同97.9%減の23万人泊。
延べ宿泊者数全体を都道府県別に見ると、前年同月比の減少率が大きいのは、東京都に続き、大阪府75.0%減104万7千人泊▽京都府72.9%減66万8千人泊▽山梨県71.4%減25万2千人泊▽沖縄県66.7%減108万9千人泊▽千葉県65.8%減87万1千人泊▽奈良県65.3%減8万1千人泊▽福岡県63.9%減62万5千人泊▽北海道59.4%減147万5千人泊―など。
前年同月比の減少率が小さいのは、福島県24.2%減80万3千人泊▽島根県25.9%減21万2千人泊▽山口県28.9%減20万4千人泊▽長崎県32.8%減の38万9千人泊▽秋田県33.2%減21万5千人泊―などだった。
一方で20年7月の宿泊施設の客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比33.7ポイント減の29.6%となった。
施設タイプ別の全国平均は、ビジネスホテル37.8ポイント減38.0%▽シティホテル55.6ポイント減25.0%▽リゾートホテル35.2ポイント減24.4%▽旅館16.0ポイント減22.5%(旅館のうち従業者数10人以上の施設21.6ポイント減29.8%)▽簡易宿所22.6ポイント減14.4%。
都道府県別で客室稼働率が低いのは、山梨県34.0ポイント減18.1%▽奈良県25.3ポイント減19.1%▽京都府44.4ポイント減19.4%▽東京都58.5ポイント減20.9%▽長野県20.1ポイント減20.9%▽大阪府55.1ポイント減23.1%▽富山県25.7ポイント減27.2%―など。