5月宿泊数、32道県がマイナス 全国計は1.5%減4236万人泊 観光庁統計


 観光庁が7月31日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、今年5月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比1.5%減の4236万人泊だった。全国のうち32道県が前年同月の実績を下回った。全体のうち日本人延べ宿泊者数が同4.4%減の3489万人泊、外国人延べ宿泊者数が同14.9%増の747万人泊となった。

 日本人延べ宿泊者数は、5月の需要にはゴールデンウイークの日並びなどが影響した可能性があるが、昨年12月以降、前年同月の実績に対して6カ月連続のマイナスとなった。外国人の延べ宿泊者数は5月として過去最高を記録し、延べ宿泊者数全体に占める割合は17.6%だった。

 日本人、外国人合計の延べ宿泊者数が多い上位10位までの都道府県では、前年同月に対してプラスが東京都(1.2%増)、大阪府(13.6%増)、千葉県(8.4%増)、京都府(0.6%増)、愛知県(4.5%増)。他方でマイナスが北海道(5.1%減)、沖縄県(0.7%減)、神奈川県(1.7%減)、静岡県(0.2%減)、長野県(6.7%減)だった。

 外国人延べ宿泊者数に限って見ると、38都道府県が前年同月の実績を上回った。伸び率は、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)で16.2%増、地方部(三大都市圏以外)で13.0%増だった。

 外国人延べ宿泊者数は東北の伸び率が目立った。6県合計で9万2950人泊だが、前年同月比49.0%増に達した。県別では青森県と宮城県がそれぞれ57.9%増、福島県が57.1%増、岩手県が34.7%増、山形県が32.5%増、秋田県が17.8%増だった。

 東北以外で外国人延べ宿泊者数の伸びが目立つのは、山梨県の78.5%増、和歌山県の47.6%増、新潟県の47.5%増、福井県の47.1%増、静岡県の43.5%増、広島県の42.6%増など。

 国・地域別の外国人延べ宿泊者数は、最多の中国が37.8%増の159万人泊で、全体の23.9%を占めた。次いで台湾が0.4%減の102万人泊、韓国が9.5%増の95万人泊、米国が7.8%増の50万人泊、香港が7.2%減の47万人泊など。

 
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