大韓航空は10月14日、アメリカの旅行専門誌「トラベルウィークリー」が主催する「2026 マゼラン・アワード」で、金賞4項目・銀賞4項目の計8項目を受賞したと発表した。
受賞部門は、航空会社の総合力からサービス品質、デジタル技術、サステナビリティにまで及ぶ。グローバル航空会社としての総合的な実力が、業界専門家による厳正な審査によって改めて認められた形だ。
マゼラン・アワードとは
「マゼラン・アワード」は、アメリカで最も影響力のある旅行業界誌のひとつ「トラベルウィークリー」が主催する賞。世界の旅行業界におけるブランド力、サービス、マーケティング、デザインなど優れた成果を収めた企業を選定するもので、業界の専門家による審査を経て受賞企業が決定される。
受賞8項目の全容
今回、大韓航空が受賞した内容は以下のとおり。
金賞
- 航空会社 総合部門:国際線航空会社、サービス
- 航空サービス部門:ファーストクラス、空港ラウンジ、機内飲食サービス
銀賞
- 航空会社 総合部門:技術ソリューション
- 航空サービス部門:ビジネスクラス、環境に優しい持続可能な航空会社
金賞4項目、銀賞4項目。受賞の幅広さが、今回の発表における最大の注目点だ。
4部門で連続金賞、ビジネスクラスも新たに銀賞
「国際航空会社」「サービス」「ファーストクラス」「機内飲食サービス」の4項目は昨年に続き金賞を受賞した。継続的な高評価。さらに今年は「ビジネスクラス」部門も新たに銀賞を獲得した。
大韓航空は、昨年の新しいコーポレートアイデンティティの発表に合わせて大幅なリニューアルを実施。そのリニューアルが高く評価されたとしている。
仁川空港ラウンジ、韓国の伝統美を取り入れた空間に
今年4月にリニューアルを終えた仁川国際空港のラウンジは、韓国の伝統美をイメージした木の柱や梁、麻などを取り入れ、より品格のある空間へと生まれ変わった。
ファーストクラスラウンジはプライベート空間を重視した設計。一方、プレステージラウンジはライブステーション、クッキングスタジオ、ラーメンライブラリーなど多様な試みを導入し、「従来の空港ラウンジに対する固定観念を打ち破った」と大韓航空は説明している。事前予約サービスも提供し、快適な滞在環境の整備を図っている。
AI・デジタル技術を多方面に導入
今年は「技術ソリューション部門」で新たに銀賞を受賞した。大韓航空は、燃料管理、予知整備、グローバル物流をはじめ、AI知能型カスタマーサポート「AICC(AI Contact Center)」、AIチャットボットなど、多方面にわたって先進技術の導入を推進している。
「予知整備」とは、航空機の運航過程で蓄積されるデータを分析して部品やシステムの不具合発生の可能性を事前に予測し、実際に故障が起きる前に必要な整備を行う手法。「AICC(AI Contact Center)」は、AI技術を用いたチャットボットなどが消費者の質問に回答する、クラウド基盤のインテリジェントなコンタクトセンターだ。
CO2排出量を前年度比48.5万トン削減
「環境に優しい持続可能な航空会社」部門での銀賞受賞も、今年の新たな獲得項目だ。
大韓航空は、燃費性能が高く炭素排出量の少ない最新鋭機材の導入拡大や、速度最適化をはじめとする運航オペレーションの改善により、昨年度の航空機運航等に伴うCO2排出量を前年度比で48.5万トン削減した。
また、植物性原料を使用した機内食容器の導入や、社員参加によるモンゴルでの植林活動など、環境保全および社会貢献活動にも積極的に取り組んでいるとしている。
「世界で最も愛される航空会社」を目指す
大韓航空は今回の受賞を受け、「今後もお客様に最高品質で快適な空の旅をお届けできるよう、さらなるサービス向上と技術革新に努め、『世界で最も愛される航空会社』を目指して参ります」とコメントしている。
金賞・銀賞合わせて8項目。ファーストクラスやラウンジといった旅客サービスの充実に加え、AI・デジタル技術の活用とサステナビリティへの取り組みという2本柱での受賞は、大韓航空が航空サービスの総合的な質の向上を追求していることを示すものとなった。





