前回コラムでは、金利が上がっても既存借入の利払いはすぐには増えない一方で、新たな融資では審査が厳しくなり、追加の担保や自己資金の積み増しを求められる可能性があることを述べた。今回コラムでは、金利がさらに上がる前に宿が打っておくべき手を取り上げたい。
まず手を付けたいのは、今後5年ほどの間に必要となる改装や設備更新の洗い出しである。業者見積もりを取って時期と金額を固め、低利で長期固定の資金を早めに確保しておきたい。
中小規模の旅館・ホテルであれば、既存施設の改装にも日本政策金融公庫の生活衛生貸付を使える。振興計画の認定を受けた生活衛生同業組合の組合員が、振興事業貸付で訪日客対応の設備を整える場合、10月時点の利率は年2.15~4.60%と、基準利率の3.05~5.65%より1ポイント前後低い。組合で会計書類と生産性向上の計画の確認を受ければさらに0.3%、給与の総額を2.5%以上増やす見込みがあれば、融資後2年間はさらに0.5%下がる。
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