パンフレット
産学官連携し実践型講座
大阪観光大学(大阪府熊取町、山田良治学長)は、文部科学省の「産学連携リ・スキリング・エコシステム構築事業」に採択され、観光産業の人材育成を目的とする「観光リ・スキリングによる地域人材創出エコシステム構築プロジェクト」を展開している。観光関連企業や自治体、DMO、教育機関などが連携し、観光地域マネジメント、観光マーケティング、観光ガイドの3分野で実践的な教育プログラムを提供。学修成果をデジタルバッジで認証する仕組みも導入し、観光産業の持続的な発展を担う人材の育成を目指す。
プログラムの総称は「観光リ・スキリングパスポート2026」。インバウンド需要の拡大や観光DXの進展、人手不足など、観光産業を取り巻く環境が大きく変化する中、現場で働く人材の学び直しを支援する。産業界が求める知識や技能と大学の教育機能を結び付け、学修成果を実務に生かす仕組みを構築、11月から順次開講するのを前に、現在受講者を募集している。

パンフレット
同大はこれまで、観光地域マネジメントに関する人材教育プログラムを開発、展開。地域の観光経営や観光DXに関わるトップリーダーを講師に招いた実践的な人材教育の実績を積み重ねてきた。
今回の事業では、観光分野に加えて異業種の事業者も対象とし、観光をフックに地域の課題解決や新たなビジネスの創出につながる人材育成を推進。オンライン講義と対面研修、フィールドワークなどを組み合わせ、多忙な社会人も受講しやすい環境を整える。
「観光地域マネジメント高度化プログラム」は、自治体やDMO、観光事業者などの経営・中核人材を対象に、地域経営の実践力を養う。このうち「観光地域マネージャー講座」では、データ活用や生成AI、地域での合意形成などを体系的に学習。「ウェルネスツーリズム視察研修」では、兵庫県・淡路島の最先端ウェルネス事業の舞台裏を視察する。DMOの中核・実務人材を対象とする観光地経営人材育成研修も実施する。
「観光マーケティング高度化プログラム」では、インバウンドビジネスコースを設け、外国人旅行者の市場分析や商品造成、プロモーションなどを学ぶ。観光関連事業者だけでなく、インバウンド市場への参入を目指す異業種の事業者にも門戸を開き、地域の観光需要を新たな事業機会につなげる。美容やウェルネスなどの分野の専門家を講師に迎えているのも特長だ。
「観光ガイド高度化プログラム」は、XR(クロスリアリティー)技術を活用したガイド育成を行う。
同事業の大きな特徴が、学修成果を「見える化」するデジタル認証制度だ。デジタル認証プラットフォーム「Credly(クレドリー)」を活用し、受講者が習得した知識や技能をデジタルバッジとして証明する。学び直しの成果を自身のキャリア形成に生かせるほか、企業や観光関連団体にとっても、人材の専門性や能力を把握しやすい。

受講者が受け取るデジタル認証バッジ
さらに、受講者や修了生のネットワークを活用し、地域の企業が必要とする人材の育成や確保、定着を支援する仕組みづくりも進める。
XRバスで次世代ガイド育成 遠隔案内とリアル融合
観光リ・スキリングパスポートの中で今回特に目を引くのが、「観光ガイド高度化プログラム」の「Smart Tourism Guide XRガイドコース」だ=写真はパンフレット。先端技術を活用した次世代観光ガイドの育成を目的に、XR(クロスリアリティー)技術を搭載した「XRライドバス」を使い、車内ガイドと遠隔ガイドの協働や、映像・音響を組み合わせた新たな観光案内の手法を学ぶ。
特徴的なのは、スキルの可視化に挑戦している点。受講者の視線を分析し、乗客満足度の高いプロガイドの視線と比較することで、スキルの可視化と客観評価も行う。
講座はオンライン講義と実習を組み合わせた全18コマ、60時間。遠隔アバターシステムの操作や異文化コミュニケーション、ガイドシナリオの作成などを学習する。熊野古道紀伊路でのフィールドワークに加え、関西国際空港から熊野古道方面へのルートを想定した実車ロールプレーも実施。デジタル技術と人による案内を融合させ、旅行者に高付加価値な観光体験を提供する実践力を養う。
対象は観光ガイドや地域案内人、観光事業者など。一部講座は単科受講もできる。
【特設サイト】https://tourismpass.jp

パンフレット




