宿泊税を最大限活用
札幌市は、大自然とともにある北の首都として、国内外の旅行者に選ばれる持続可能な観光都市として発展させるため、令和8年度より宿泊税の徴収を開始し、新たな施策をスタートさせています。
特に「持続可能な観光地経営の推進」「観光資源の磨き上げと付加価値の向上」「受入環境の整備とおもてなしの向上」の三つの分野を中心に、さまざまな事業を展開し、来訪者の満足度向上と観光業の持続的な発展を目指しています。
一つ目の「持続可能な観光地経営の推進」では、4月に本格稼働を開始したDMOを中心とした戦略的な地域マネジメントとして、各種データの一元的な収集・分析、企画立案、地域への共有を一貫して行うとともに、札幌観光の課題の一つである閑散期の需要底上げに向けた誘客促進キャンペーンの実施や今冬新規就航する新千歳―サンフランシスコ線、新千歳―バンクーバー線を最大限生かせるよう、北米へのプロモーションを強化しています。
また、戦略的な誘客と市民生活の質の確保の両立を図るため、観光地周辺の除排雪強化や観光バスの巡回整理の拡充といった取り組みや、観光振興に対する市民の理解促進に努めています。併せて、人材確保や定着支援など、観光業を支える「人」への投資への支援も行っています。
二つ目の「観光資源の磨き上げと付加価値の向上」では、さっぽろ雪まつりやホワイトイルミネーション、YOSAKOIソーラン祭りといった大型イベントのさらなる魅力向上に取り組んでいるほか、開湯160周年を迎えた札幌の奥座敷・定山渓温泉においては、かわまちづくり計画に基づき観光スポットの再整備などを進め、札幌ならではの魅力にさらなる磨きをかけていきます。
加えて、冬の札幌の強みを生かし、都市観光とスキーを両方楽しめる都市型スノーリゾートのさらなる推進に向け、市内6カ所のスキー場の魅力向上に資する設備投資への支援のほか、市内中心部と各スキー場を結ぶ直行バスの運行等の実証実験にも取り組み、札幌を訪れる観光客の皆さんの利便性の一層の向上を図っていきます。
三つ目の「受入環境の整備とおもてなしの向上」では、宿泊施設のバリアフリー改修をはじめとしたユニバーサルツーリズムの推進や、公衆無線LANの機能向上、新幹線の延伸による新たな誘客の流れが期待されるJR札幌駅の観光案内所のリニューアルなどに取り組むことで、誰もが安心・快適に過ごせる環境づくりを進めてまいります。
今後も、札幌市では新たな財源である宿泊税を最大限に生かし、市民、旅行者、事業者の全ての皆さんが豊かさを実感できる「持続可能な観光都市」の実現に向け、さまざまな施策を戦略的に展開してまいります。

数田氏




