ブランド USA は9月30日、2027年に全米各地で予定されている新規オープン施設、周年記念行事、大型イベントなどの最新情報を集約したウェブページを公式サイト上に開設した。建国250周年という歴史的な節目を迎えた2026年に続き、2027年も全米各地でさまざまな周年の記念行事が催される。メリーランド州ボルチモアではアメリカの鉄道開業200周年、カリフォルニア州サンノゼでは市創設250周年、バージニア州ブリストルでは「カントリーミュージックのビッグバン」と称される1927年のレコーディング「ブリストル・セッションズ」100周年の関連イベントが企画されている。
ジョージア州のオケフェノキー湿地はアメリカ国内で最も新しく登録されたユネスコ世界遺産として注目を集めると見られるほか、ワシントン D.C.では NFL のドラフト、シカゴのリグレー・フィールドでは1990年以来初となる MLB オールスターゲームが開催される。
2027年中の開業が予定される観光施設としては、デトロイトのモータウン博物館(拡張工事後)、ポートランドのジェームズ・ビアード・パブリック・マーケット、ミルウォーキーのネイチャー&カルチャー・ミュージアム・オブ・ウィスコンシン、アリゾナ州ファウンテン・ヒルズのインターナショナル・ダークスカイ・ディスカバリー・センターなどが挙げられる。
ブランド USA のプレジデント兼最高経営責任者、フレッド・ディクソン氏は次のように述べた。「アメリカは常に進化を続け、旅行者を驚かせ、楽しませる新たな魅力が次々と生まれています。2027年には、各地で迎える節目の周年や新たな施設の開業、生まれ変わるさまざまな体験が新たな旅行需要を生み出し、世界中の旅行者に全米各地を訪れるきっかけを提供します。歴史的な一年となった2026年の勢いを LA28 オリンピックへとつなげながら、アメリカへの旅行需要は今後も高まっていくと考えています。今こそアメリカ旅行を計画する絶好のタイミングです」
アメリカ北東部——鉄道200周年、「スター・ウォーズ」世界初公開、文化施設が続々
2027年は、1827年にボルチモア・アンド・オハイオ鉄道が認可されてから、アメリカの鉄道200周年の節目にあたる。
メリーランド州ボルチモアでは「ナショナル・ミュージアム・オブ・レイルロード・ヒストリー&イノベーション」として刷新された博物館が登場。修復された歴史的な鉄道車両やイノベーション・ホール、鉄道の未来をテーマにした展示などを通じ、アメリカの鉄道の歴史と未来を伝える。
ペンシルベニア州ストラスバーグの「レイルロード・ミュージアム・オブ・ペンシルベニア」には2027年初頭、6両の歴史的な蒸気機関車を間近で見学できる施設面積約1,486平方メートルの新施設「ラウンドハウス」がオープンする。
ペンシルベニア州フィラデルフィアのフランクリン・インスティテュートでは2027年2月、「スター・ウォーズ:ザ・エクスペリエンス」と題された展示が世界初公開される。約1,670平方メートルの会場には没入型ギャラリーやインタラクティブな展示に加え、ダース・ベイダーの衣装やダース・モールのライトセーバーなど、実際に作品で使用された衣装やアイテムが陳列される。「スター・ウォーズ」シリーズ誕生50周年に合わせた展示だ。
ワシントン D.C.では、過去最大規模の改修を終えたハーシュホーン美術館の彫刻庭園がリニューアルオープンするほか、「デザート・ストーム・デザート・シールド・メモリアル」が開業する。ワシントン・ダレス国際空港では14ゲートを備える新しいコンコース E がオープンし、キャピタル・ワン・アリーナでは8億米ドル(約1,256億円)規模の改修が実施される。
また、2027年4月29日から5月1日まで「2027 NFL ドラフト」が開催されるほか、2027年3月20日から4月11日には「第100回全米桜祭り(ナショナル・チェリー・ブロッサム・フェスティバル)」が開かれる。1912年に日本から桜の木が寄贈された歴史を祝い、ブロッサム・カイト・フェスティバル、ペタルパルーザ、全米桜祭りパレードなど多彩なイベントが予定されている。
ニューヨーク州フィンガー・レイクス地域のワトキンス・グレンには2027年秋、新たなブティック・ウェルネスリゾート「ナチュラ」がオープンする。また、ワトキンス・グレン・インターナショナルでは2027年9月17日から19日まで、NASCAR の人気ロードレース「ゴー・ボウリング・アット・ザ・グレン」が開催される。
バーモント州シェルバーンのシェルバーン・ミュージアムでは2027年6月、施設面積約1,040平方メートルの「ペリー・センター・フォー・ネイティブ・アメリカン・アート」がオープン。50を超える先住民のパートナーや地元アベナキ族のリーダーと連携した展示を通じて、先住民の文化を伝える。
バーリントン近郊のウィヌースキーにはマリオット・インターナショナルの「トリビュート・ポートフォリオ」カテゴリーの全115室のホテル「シュガー・ハウス・ホテル」が開業する。マリオット・グループ内初の全電化・ネットゼロのホテルとして、国際的な建築認証「LEED」のプラチナ認証取得を目指している。
ニューヨーク州バッファローでは2027年、国定歴史建造物に指定されているリチャードソン・オルムステッド・キャンパス敷地内に「リプシー・アーキテクチャー・センター・バッファロー」が拡張オープンする。築150年の歴史的建造物とガラス張りの新棟を融合した約1,020平方メートルの施設で、デジタル技術を活用した没入型展示などを通じ、「建築の野外博物館」とも称されるバッファローの建築遺産を紹介する。
「カントリーミュージックのビッグバン」と称される1927年の歴史的なレコーディング「ブリストル・セッションズ」から100周年を迎えることを記念し、レコーディングの舞台となったバージニア州ブリストルのバースプレイス・オブ・カントリー・ミュージック・ミュージアムでは年間を通じて特別展を展開するほか、毎年恒例の音楽フェスティバル「ブリストル・リズム&ルーツ・リユニオン」も開催される。
アメリカ西部——食、星空、ウェルネスに新拠点が続出
オレゴン州ポートランドでは2027年春、「ジェームズ・ビアード・パブリック・マーケット」がオープンする。地元農家の直売所、鮮魚店、精肉店、ベーカリー、料理教室用キッチンなど約40の店舗や事業者が集まり、年間を通じて週7日営業する。「アメリカの料理界の父」と称されるジェームズ・ビアードの故郷、ポートランドに誕生するマーケットだ。
アリゾナ州スコッツデールには2027年初頭、敷地面積約11万平方メートルの複合エンターテインメント施設「ザ・シドニー」がオープンする。5階建ての「リバーブ・バイ・ハードロック」ホテル、日本食フードホール「アタシ・ヨコチョ」、ライブミュージック会場「ザ・ラスティック」、シティ・ワイナリー、ピックルボールコートなどを備える。また、近隣のファウンテン・ヒルズには2027年初頭、「インターナショナル・ダークスカイ・ディスカバリー・センター」が開館予定。フェニックス都市圏最大の一般公開望遠鏡をはじめ、プラネタリウム、インタラクティブ展示ホール、シアターなどを備え、ソノラ砂漠の暗い夜空の下で星空観察を楽しめる。
カリフォルニア州オークハーストには2027年春、新リゾート「アウトバウンド・ヨセミテ」がオープンする。ヨセミテ国立公園の南玄関口では20年以上ぶりとなる新規宿泊施設で、104棟のキャビンと14室の客室、約230平方メートルのカンファレンスセンター、リゾートスタイルのプール、ホットタブ、コールドプランジ、レストランなどを備える。
カリフォルニア州ソノマ郡では2027年、高級会員制クラブ「ソーホー・ハウス」初となる「ソーホー・ランチ・ハウス」がケンウッドにオープン。広大な敷地に50棟のコテージとヴィラ、複数のレストランやクラブスペース、ブドウ畑を望むプールなどを備える。また、オクシデンタルには2027年1月、レッドウッドの木々に囲まれたブティックホテル「ザ・リトル・ボヘミアン」がオープン。13室の客室に加え、北欧スタイルのミラーキャビン4棟を備える。さらに「ソノマ・ジップライン・アドベンチャーズ」は約0.51平方キロメートルの敷地を「ソノマ・アドベンチャー・パーク」へと拡張し、19種類のアクティビティを楽しめる空中アスレチックコースや子ども向けアドベンチャーエリアを新設する。
カリフォルニア州サクラメントでは2027年、2025年に約15万人を動員した世界的なスローフードの祭典「テッラ・マードレ・アメリカズ」が再び開催される。2035年まで2年ごとにサクラメントで開催される予定だ。
カリフォルニア州サンタバーバラでは2027年夏、イースト・ビーチ近くに同州のセントラル・コースト地域で初かつ最大規模となるインクルーシブ・プレイグラウンド「グウェンドリンズ・プレイグラウンド」がオープンする。約4万平方メートルにおよぶ複合施設の改修プロジェクトの一環として誕生する施設だ。
カリフォルニア州サンノゼは2027年11月29日、1777年の市創設から250周年を迎える。市内のオペラ・サンノゼとシンフォニー・サンノゼの本拠地「カリフォルニア・シアター」も同年4月に100周年。1927年に映画館兼劇場として開業した同劇場は、スパニッシュ・バロックとイタリア・ルネサンス様式の建築、優れた音響、歴史あるウーリッツァー製パイプオルガンで知られる歴史的建造物だ。
サンダンス映画祭は2027年1月21日から31日まで、初めてコロラド州ボルダーで開催される。歩行者天国として知られるパール・ストリート・モール周辺のダウンタウンや、コロラド大学ボルダー校の施設などが会場となる。
アメリカ中西部——モータウン博物館が拡張、MLB オールスターがシカゴで
ミシガン州デトロイトのモータウン博物館は、7,500万米ドル(約118億円)を投じた拡張工事を経て、2027年春に再オープンする。ベリー・ゴーディが1959年にモ ータウン・レコードを創設したオリジナルスタジオ「ヒッツヴィル U.S.A.」を核に、起業やエンターテインメント、教育のための新施設「ヒッツヴィル・ネクスト」、プロ仕様のレコーディングスタジオ、パフォーマンスシアター、インタラクティブ展示、カフェなどが登場する。
同じくデトロイトでは2027年、3軒の大型ホテルが相次いでオープンし、合計一千室を超える客室が新たに加わる。ミシガン・セントラル・ステーションには全180室の「ノマド・デトロイト」、歴史的なハドソンズ跡地には市内初の5つ星ホテルとなる全227室の「ザ・デトロイト・エディション」、そして全601室の「JW マリオット・デトロイト・ウォーター・スクエア」がそれぞれ開業する。
シカゴでは2027年、通年型の没入型ホラー体験施設「ユニバーサル・ホラー・アンリーシュド」がオープンするほか、夏にはキャンディの歴史や文化を紹介する体験型施設「キャンディ・ホール・オブ・フェーム・エクスペリエンス」が開業する。歴史あるリグレー・フィールドでは7月13日、1990年以来初めてとなる MLB オールスターゲームが開催される。
ウィスコンシン州ミルウォーキーでは2027年春、ミルウォーキー・パブリック・ミュージアムを刷新した新施設として、総工費2億5,500万米ドル(約400億円)が投じられた「ネイチャー&カルチャー・ミュージアム・オブ・ウィスコンシン」が開館する。敷地面積約18,600平方メートルの館内には没入型展示、プラネタリウム、バタフライガーデン、ルーフトップテラスなどが設けられる。
オハイオ州シンシナティは、新たに創設される「ミシュランガイド・アメリカン・グレート・レイクス版」の対象都市となり、2027年4月21日に初のレストランセレクションが発表される。また、ダウンタウンでは本年7月、歴史的建造物「グウィン・ビルディング」を改装した全165室のブティックホテル「フィデリティ・ホテル」が開業している。さらに「フィンドレー・マーケット」の175周年、「アーツウェーブ」の100周年を記念した「100デイズ・オブ・アーツ」の開催も予定されている。
アメリカ南部——世界遺産、テーマパーク、エルヴィス没後50周年
ジョージア州の「オケフェノキー国立野生生物保護区」は、アメリカで最も新しく登録されたユネスコ世界遺産。国内最大のブラックウォーター湿地が広がり、約15,000匹のアメリカアリゲーターが生息する。全長約193キロメートルにおよぶパドリングコース、自然ガイド付きボートツアー、湿地内の宿泊用デッキでのキャンプなどを楽しめる。アメリカ南東部で唯一「ゴールド・ティア」に認定されたダークスカイ・パークでもあり、夜には美しい星空の観賞が可能だ。
テネシー州メンフィスのグレイスランドでは2027年、エルヴィス・プレスリーの没後50周年を記念する特別な「エルヴィス・ウィーク」が開催される。世界各国からファンが集まり、ライブコンサートやトークイベント、特別プログラムなどを通じて「キング・オブ・ロックンロール」の功績と音楽を振り返る。
フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは2027年夏、ベイ・レイク湖畔に「ディズニー・レイクショア・ロッジ」がオープンする。自然をテーマにしたリゾートで、約1,000室の客室、湖畔のレイクハウス、レストランのほか、プールや流れるプールを備えた広々としたレクリエーションエリアが誕生する予定だ。
フロリダ州セント・ピーターズバーグのウォーターフロントでは2027年5月4日から16日まで、世界一周ヨットレース「ジ・オーシャン・レース」の寄港イベントが開催される。同大会の54年におよぶ歴史で、この地域での開催は初めて。2027年大会では北米唯一の寄港地となる。
ミズーリ州オザーク地方の「シルバー・ダラー・シティ」では2027年春、鉱山列車をテーマにしたファミリー向けコースター「マイナーズ・マウンテン・エクスプレス」がデビューする。さらに、65年以上の歴史を持つ同パーク初のリゾートホテルとして、全262室の「シルバー・ダラー・シティ・リゾート」も2027年にオープンする。
テキサス州フレデリックスバーグには2027年から2028年後半にかけて、テキサス州初のウォルドーフ・アストリアブランドの施設「ウォルドーフ・アストリア・テキサス・ヒル・カントリー」が開業予定。全60室のホテルに加え、87戸のレジデンス施設「ウォルドーフ・アストリア・レジデンス」も同時開業の予定で、5つのレストラン&バー、約1,020平方メートルのスパ&フィットネス施設などを備える。
ノースカロライナ州の名門ゴルフリゾート「パインハースト・リゾート」には2027年秋、11番目のゴルフコース「No.11」がオープンする。著名なゴルフコース設計家のビル・クーアとベン・クレンショーが設計を手がけ、総面積約3.6平方キロメートルにおよぶ「パインハースト・サンドマインズ」の地形を生かした18ホールのコースが誕生する。
ルイジアナ州では、アムトラックによるバトンルージュとニューオーリンズ間の旅客鉄道の運行が再開する。また2027年には「ミシュランガイド・サウス」による新たな評価の発表も見込まれている。
ハワイ・アメリカ領——「太平洋のピンク・パレス」100周年、クルーズも拡充
ワイキキを代表する「ザ・ロイヤル・ハワイアン・ラグジュアリー・コレクション・リゾート」が2027年2月、開業100周年を迎える。「太平洋のピンク・パレス」の愛称で親しまれる同ホテルでは、100周年を記念した改装を進めるとともに、特別な文化プログラムや歴史的・文化的価値のあるアート作品の修復、ワイキキとの深いつながりを祝う記念イベントが予定されている。
2027年には複数の大手クルーズ会社がプエルトリコのサンフアンへの寄港を増やす予定だ。「カーニバル・フィレンツェ」が4月に初寄港するほか、新造船「カーニバル・フェスティバーレ」も2027年春に就航し、6月以降サンフアンに複数回寄港する。「シーボーン・オベーション」も2027年にサンフアンを母港とする航程と航路途中での寄港を予定している。
米領ヴァージン諸島のセント・トーマス島は、「クリッパー2027-28 ラウンド・ザ・ワールド・ヨットレース」のホスト港およびチームパートナーを務める。約1年をかけて4万海里以上(約7万4,000キロメートル)を航行する世界一周レースで、カリブ海への寄港は14年ぶり、米領ヴァージン諸島への寄港は大会30年の歴史で初となる。さらに2027年には、クラブメッドがセント・クロイ島に新たなリゾートをオープンし、米国領への展開を再開する予定だ。
2027年のアメリカ旅行に関する詳細情報は、ブランド USA の公式ウェブサイトで確認できる。





