稲取温泉「雛のつるし飾りまつり」、27年は節目の30周年で記念イベントも多数企画


加藤氏(中央)

加藤氏(中央)

 静岡県稲取温泉の早春のイベント「雛(ひな)のつるし飾りまつり」が来年、節目の年となる30周年を迎える。雛のつるし飾りは雛祭りの際に、雛段の両脇で人形を飾る風習。江戸時代後半から行われており、稲取温泉が発祥の地という。稲取温泉旅館協同組合長の加藤晃太氏(ホテル銀水荘社長)に、イベントの歴史的背景や、地域一体となった取り組みについて聞いた。

 ――イベントが開催された背景と継続できた理由は。

 稲取が発祥の地として伝わる雛のつるし飾りだが、これを観光資源として活用するために開催したと聞いている。行政も含めて地域一体となって盛り上げてきたことが継続できた理由。メイン会場の『文化公園雛の館』には約1万8千個のつるし飾りが展示され、期間中は約5万人の集客がある。観光客からは一定の評価を得ている。

 ただ、雛のつるし飾りの作り手が高齢になっており、未来へ伝統文化をつないでいくために後継者の育成が今後の大きな課題といえるだろう。

 ――30周年記念イベントの詳細を。

 イベントは1月20日から3月31日まで行われる。素盞鳴(すさのお)神社雛段飾りは、例年より1週間延長し、2月6日から3月7日までの約1カ月間の開催とした。地域おこし協力隊の協力のもと伊豆稲取駅のつるし飾りの展示をリニューアルする。併せて、つるし飾り関連の記念品が当たるスタンプラリーを開催するほか、2月27日には商工会青年部の協力のもと空き家を活用した『雛フェス』を実施する。他にも企画があるので、今年の早春の旅はぜひ稲取温泉を選んでいただきたい。

 ――開催にあたって、大変なことも多いと思うが。

 素盞鳴神社雛段飾りは野外設置のため、毎日朝に設置し、夕方に撤収する作業を繰り返している。今年は1週間延長されるため地元の皆さまには負担を強いるが、お越しになるお客さまのために地域一体となって頑張りたいと思う。

 ――稲取温泉はほかにも見どころが多い。

 秋の風物詩で奇祭として知られる『どんつく祭』は10月3日の開催だ。また、『未来に残したい草原の里100選』にも選ばれた稲取細野高原で開催される『秋のすすき鑑賞会』は、10月30日から約1カ月間開催される。

 伊豆半島の最高峰とされる天城連山と相模湾に浮かぶ伊豆諸島を望む東伊豆随一のパノラマスポットと、一面のすすき野原が黄金色に色づく幻想的な景色をぜひ見てほしい。

加藤氏(中央)

加藤氏(中央)

雛のつるし飾り(イメージ)

雛のつるし飾り(イメージ)

 
 

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒