かんざし、栃木県那須町と包括連携協定を締結 「観光以上定住未満」の関係人口創出へ ワーケーションサービス「SOTOWORK」を軸に連携


締結式会場にて(左から)那須町:平山 幸宏 町長、かんざし:秋山 匡秀 代表取締役社長

 株式会社かんざしは2026年9月28日、栃木県那須町(那須町長:平山 幸宏)と「関係人口創出及び地域活性化に関する包括連携協定」を締結した。

 かんざし(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 観光プロデューサー:秋山 匡秀)が展開する日本国内向けワーケーションサービスブランド「SOTOWORK」(ソトワーク)を軸に、二地域居住・ワーケーションの推進と関係人口の創出を目的とした取り組みを共同で実施していく。

 締結式は2026年9月28日に行われ、那須町の平山 幸宏 町長と、かんざしの秋山 匡秀 代表取締役社長が出席した。

「観光以上定住未満」を目指す那須町の取り組み

 栃木県北部に位置する那須町は、豊かな自然環境と地域資源を活かした自治体だ。

 那須町は、「観光以上定住未満」の関係人口の創出や定着に向けた「リビングシフト推進プロジェクト」(ふるさと定住課)を展開している。二地域居住・テレワーク・ワーケーションをはじめとする新しい働き方・暮らし方に応じた施策の展開とともに、官民共創(リビングラボ)による地域課題の解決と新たな魅力創出の取り組みも推進中だ。

 「観光以上定住未満」という表現が示す通り、那須町は観光客として訪れるだけでも、完全に移住・定住するわけでもない、その中間的な関係人口の拡大を戦略的に狙っている。こうした地域課題へのアプローチに対し、かんざしが持つワーケーション事業の知見と連携基盤を組み合わせる形での協定締結となった。

SOTOWORKとは何か 韓国企業との協力体制も背景に

 かんざしが展開する「SOTOWORK(ソトワーク)」は、日本国内における企業向けワーケーションソリューションおよび個人のデジタルノマドに向けたサービスだ。日本国内・日韓のワーケーション需要に対応するウェブサイト等を順次展開している。

 SOTOWORKの展開開始は2026年8月。韓国のStreaming House Co., Ltd.との協力体制のもとで立ち上げられたサービスだ。

 Streaming House Co., Ltd.は、「仕事を超えて新しいライフスタイルを創る」をビジョンに掲げ、韓国において企業向けの福利厚生・新しい勤労文化ソリューションとしてワーケーションサービス「THE HYUIL」を展開する企業だ。本社はソウル特別市城東区で、代表取締役社長はシン・ドンフン(Dong-hoon Shin)氏が務める。

 かんざしはこのStreaming House Co., Ltd.との協力体制を基盤に、企業向け福利厚生型ワーケーションサービスの知見を日本国内向けに展開。今回の那須町との協定締結を機に、SOTOWORKブランドを通じたワーケーションのPRと二地域居住での連携を本格的に始動させる。

協定の名称と5つの連携・協力事項

 今回締結された協定の正式名称は「那須町・株式会社かんざしによる関係人口創出及び地域活性化に関する包括連携協定」だ。

 連携・協力事項として定められた内容は以下の5項目。

  • (1)二地域居住及びワーケーションの推進並びに関係人口の創出に関すること
  • (2)都市部企業及び多様な人材と地域とのマッチング並びに交流促進に関すること
  • (3)地域資源の価値向上及びデジタルプロモーション等の情報発信に関すること
  • (4)移住定住促進及び地域の活性化に関すること
  • (5)その他前各号の目的を達成するために必要な連携・協力

 都市部企業と地域をつなぐマッチング機能、デジタルプロモーションによる情報発信、さらには移住定住促進まで、幅広い項目を網羅した包括的な協定内容となっている。

締結式会場にて(左から)那須町:平山 幸宏 町長、かんざし:秋山 匡秀 代表取締役社長

かんざしの企業概要と多彩な事業展開

 かんざしは2016年8月31日に設立。「Make Sustainable Nippon – 『旅館・ホテル・地場企業など』と『地方自治体』に最も必要とされる企業になる」というビジョンを掲げ、「旅館・ホテルテック事業」「HRテック事業」「観光テック事業」の3事業を手掛ける企業だ。

 本社所在地は東京都千代田区神田神保町3-2-6 丸元ビル3F。株式会社エアトリ(東証プライム 6191)のグループ会社であり、2017年から2026年にかけて経済産業省のIT導入支援事業者として認定を受け続けている実績を持つ。

 旅館・ホテルテック事業では「かんざしクラウド」「くちこみクラウド」「ぜにがたクラウド」「クラウド転送シャシーン」「わきざしクラウド(宿泊業界向け・飲食業界向け・レンタルサービス業界向け)」「ばんそうクラウド」「Oshiharai PAY」「スペシャルクーポン.jp」「人工知能ぜんまい」「かんざしWEDDING」「ホテぐる」「カスハラ用心棒」などを展開。

 HRテック事業では「クラウド商談どこでもSHOWBY」「勤怠プラス」を提供。観光テック事業では「SOTOWORK」「ニーズツアー」「津々うららか」を手掛ける。

 各賞の受賞歴も豊富だ。「かんざしクラウド」は総務省後援ASPICアワード2022 社会業界特化系ASP・SaaS部門で準グランプリを受賞。「くちこみクラウド」は同アワード2024でDX貢献賞を受賞した。「わきざしクラウド(レンタルサービス業界向け)」は同アワード2023で先進ビジネスモデル賞を、「クラウド商談どこでもSHOWBY」は同アワード2021 基幹業務系ASP・SaaS部門でASPIC会長賞を受賞している。「クラウド商談どこでもSHOWBY」はさらにBOXIL SaaS AWARD 2024 オンライン商談ツール・システム部門1位も受賞した。

 
 

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