エクスペディア・グループB2Bは10月1日、Rapid APIエコシステムおよびエクスペディアTAAP(旅行会社向けアフィリエイトプログラム)に関する製品マイルストーンを発表した。体験予約プラットフォーム「Tiqets」の在庫を統合した「Rapid Activities API」のベータ版提供を開始するとともに、英国の一部エクスペディアTAAPパートナー向けにも「Tiqets」の現地ツアー機能をベータ提供する。一般提供は2027年初頭を予定している。
旅行者の77%が「1つのサイトで旅行全体を予約したい」
今回の新機能発表の背景には、旅行者ニーズの変化がある。
エクスペディア・グループB2Bが実施した調査「Full Trip Planning」によると、旅行者の77%が1つのサイトで旅行全体を予約したいと回答している。
同社はこうしたニーズに対応するため、現地ツアーと体験を旅行予約の中核に位置づける取り組みを加速する方針だ。
かつて現地ツアーは旅行計画の最後に検討されるものとされてきた。しかし現在は体験が最優先となり、現地ツアーを起点に旅行を予約する旅行者が増えているという。エクスペディア・グループB2Bはこうした変化に対応するため、パートナーが必要とする製品とツールの提供を進めている。
Rapid Activities APIとは何か
Rapid Activities APIは、Rapid APIエコシステムを宿泊施設以外へ拡張する新サービスだ。
エクスペディア・グループが世界規模で厳選した在庫を基盤に、観光スポットおよび美術館・博物館などの分野に強みを持つ体験予約プラットフォーム「Tiqets」の在庫を組み合わせた構成となっている。
パートナーはこのAPIを活用することで、フルカスタマイズ可能な検索・予約体験を自社のウェブサイト、アプリ、予約ツールに直接構築できる。現地ツアーを独自の方法で検索・閲覧・予約・管理することが可能になる。
現在は対象パートナー向けに先行アクセスとして提供しており、ウェイティングリストへの登録も受け付けている。一般提供は2027年初頭の予定。
エクスペディアTAAPの新機能:英国での「Tiqets」現地ツアーベータ提供
エクスペディアTAAPでも新機能の提供が始まった。
英国の一部エクスペディアTAAPパートナーを対象に、「Tiqets」の厳選現地ツアーをベータ版として利用できる機能だ。現地ツアーは関連オプションをすばやく絞り込めるよう整理されており、旅行会社は検索時間を短縮し、旅行者への対応により多くの時間を割けるようになるとしている。
宿泊施設や航空券と同じプラットフォームで現地ツアーを提案できることで、旅行者により一貫したサービスを提供できる点も特徴だ。
「Tiqets」とはどのような企業か
Tiqetsは、美術館・博物館、観光スポット、ツアーなどの旅行体験を扱うグローバルな体験予約プラットフォームだ。
60か国、1,000都市、17言語以上で展開している。エクスペディア・グループが2026年2月に買収し、現在はB2B部門の一部となっている。
Rapid APIとは
Rapid APIはエクスペディア・グループB2Bのパートナー向けテクノロジーだ。
宿泊施設、レンタカー、現地ツアーなどの在庫を、パートナー各社のウェブサイト、アプリ、予約ツールに直接組み込める仕組みを提供している。今回のRapid Activities API追加により、同エコシステムの対象領域が宿泊施設以外にも広がることになる。
エクスペディアTAAPの概要
エクスペディアTAAPは、エクスペディア・グループのB2B部門に属する旅行アドバイザー向けの予約プラットフォームだ。旅行アドバイザーが、エクスペディア・グループの提供するホテル、バケーションレンタル、航空券、パッケージ、レンタカー、現地ツアーなどの幅広い商品に直接アクセスできる。予約に応じてコミッションを獲得できるほか、旅行会社向け料金、予約ツール、支払いオプション、旅行管理機能、サポートを利用できる。
15年以上にわたり、35のマーケットで4万社超の旅行会社と20万人超の旅行アドバイザーが利用してきた実績を持つ。
同プラットフォームでアクセスできる在庫は以下の通りだ。
- 200を超える国と地域にある300万軒以上の宿泊施設
- 500社超の航空会社
- 110社超のレンタカー会社
- 17万件超の現地ツアー・体験
- 65万件超のプロモーション料金
こうした規模と信頼性を生かし、エクスペディアTAAPは旅行アドバイザーが顧客に高い価値と記憶に残る旅行体験を提供できるよう支援することを目指している。




