横浜園芸博まで半年 協会運営3施設の愛称発表 各地の祭り・伝統文化発信へ


9月15日の発表記者会見で登壇した、協会、政府、開催自治体などの代表者ら

9月15日の発表記者会見で登壇した、協会、政府、開催自治体などの代表者ら

 2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027、以下園芸博)の開幕までおよそ半年となった15日、2027年国際園芸博覧会協会(GREEN×EXPO協会)が東京都内で記者発表会を開いた。協会主体で運営する「テーマ館」「園芸文化館」「屋内出展施設」の愛称を、それぞれ「ねっこ」「いろはにわ」「はなめぐり」に決定したと発表。各施設の展示内容を紹介したほか、会期中の各種イベントリストの第1弾も公表し、国内各地の祭りや伝統文化を発信する企画を紹介した。

 今回発表した各施設の愛称は、今年6月5~26日に募集。3施設合計で、全国から3611件の応募があった。

 テーマ館「ねっこ」では、「全ての生命はつながっている。植物を中心に」をコンセプトに、植物の知られざる能力と生命同士の複雑で巧妙なつながりを展示。六つのゾーンで、アートとエンターテインメントを掛け合わせた演出を展開する。

 園芸文化館「いろはにわ」では、江戸時代から受け継がれてきた、日本独自の園芸の美意識と技を伝える「江戸の植木屋・花屋敷」を設置。江戸時代にタイムスリップしたような空間で、37品目の伝統園芸植物を入れ替え展示する。四季折々の花をめでる江戸の人々の感性を体感できる。

 屋内展示施設「はなめぐり」では、企業や団体、個人、自治体など、花・緑出展者と公式参加者の屋内展示を行う。9日間ごとに展示が入れ替わり、国内外から集まる多様な花や緑を楽しめる。

 会期中のイベントリスト第1弾も発表された。通期開催するものとして、「青森ねぶた」など各地の祭りや伝統芸能団体と連携した協会主催の催事「おまつり歳時記プロジェクト」、神奈川県のオリジナルミュージカル『Vibrant INOCHI(バイブラント・いのち)』の公演(不定期開催)などを紹介した。

 園芸博には全国から自治体も参加する。神奈川県、横浜市の「開催地自治体ウィーク」に加え、大阪府泉佐野市による「泉佐野だんじりフェスティバル」など、地域の祭りや伝統文化を発信。日本各地の特色ある文化を体験できる。現在は11自治体が実施を公表している。

 15日の記者発表会には、GREEN×EXPO協会や、政府、開催自治体の要人が出席した。

 冒頭に登壇したGREEN×EXPO協会の筒井義信会長(日本経済団体連合会会長)は園芸博について、「自然の力を通じて人と人、人と自然、そして地球との新たなつながりを育み、持続可能で心豊かな未来の姿を世界に発信する場として開催する。世界がさまざまな課題に直面する今だからこそ、(園芸博を通じて)未来への希望を共有したい」とあいさつした。

 政府からは、高市早苗首相によるビデオメッセージが披露されたほか、金子恭之国土交通相(当時)、鈴木憲和農林水産相(同)、井野俊郎経済産業副大臣(同)が登壇。

 高市首相は、「未来を担う子供たちや若い世代にとっても、自然の尊さや将来を切り開く技術の可能性に触れることができる重要な学びの機会になる」と強調した。

 金子国交相は目玉の一つとして、「グリーンテック集中見本市」を紹介。脱炭素など地球課題の解決につながる最先端技術を広く発信し、ビジネスマッチングの場としての活用にも期待を示した。

 鈴木農水相は、食と農に関する展示や「日本政府苑」などを、井野経産副大臣は、水素技術にまつわるイベントや日本の伝統工芸品の情報発信などの企画を紹介した。

 開催自治体からは、横浜市の平原敏英副市長、神奈川県の黒岩祐治知事が登壇。平原副市長は、市出展エリアでのボランティアについて、千人の募集枠に対して1万3千件超の応募があったと報告。「多くの方々の高い参加意欲に大きな期待を感じている」と述べた。黒岩知事は、『Vibrant INOCHI』を紹介。主題歌『星の子』に合わせて踊る動画を広く募集し、上演中に演出として活用することで、全員が参加できる感覚を楽しめると強調した。

 園芸博では、混雑緩和と安全な運営の観点から、来場日時予約制を導入。18日から受け付けを先着順で開始している。

9月15日の発表記者会見で登壇した、協会、政府、開催自治体などの代表者ら

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