グローバル・サステナブル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council、以下「GSTC」)は9月15日、日本市場に向けた情報発信の一環として公式noteを開設した。
これまで英語を中心にグローバルな情報発信を行ってきたGSTCが、日本の観光事業者や自治体に向けて日本語での発信を本格的に強化する。第1回の記事では、日本のペンションとして初めてGSTC認証を取得した北海道・ニセコの「カントリーインミルキーハウス」を取り上げる。

認証取得事業者のリアルな経験を日本語で届ける

公式noteでは、GSTC認証を取得した観光事業者へのインタビューを中心に、認証取得を目指した背景や具体的な取り組み、取得までの過程で直面した課題や工夫など、実際の事業者の経験を紹介していく。
GSTCは、今後の方針として「認証取得を目指している事業者だけでなく、『サステナブルツーリズムについて知りたい』『自社でも何かできることはないか』と考え始めた事業者にも向けて、GSTC認証を取得した事業者の取り組みを、その背景や想い、直面した課題なども含めたストーリーとして、わかりやすく紹介する」と説明している。
「なぜ取り組みを始めたのか。そして、どのように課題と向き合い、一歩ずつ進めてきたのか」——そうした実際の経験を通じて、読者が自らの事業や地域でできることを考え、次の一歩につなげられるような情報を届けることが、今回の公式note開設の狙いだ。
サステナブルツーリズムへの関心が高まる背景
気候変動や地域社会への影響など、観光を取り巻く環境が変化するなか、サステナブルツーリズムの重要性は今後ますます高まっていくとGSTCはみている。
また、欧州をはじめとする各地域では、グリーンウォッシングを防ぐためのさまざまな規制やルールが整備されるなど、サステナビリティに関する情報や主張の信頼性も、これまで以上に重視されるようになっている。
こうした状況のなか、観光事業者がサステナブルツーリズムについて知り、自社の取り組みを見直していくためには、信頼できる基準や、実際の事業者がどのように取り組んでいるのかを知ることも重要だとGSTCは指摘する。
GSTCはこれまで英語での情報発信が中心だったが、日本の観光事業者や自治体、観光に関わる人々にも、より身近な形で情報を届けるため、日本語での情報発信を強化する方針を打ち出した。今回の公式note開設は、その具体的な一歩となる。
第1回は「日本のペンション初」のGSTC認証取得事業者
第1回の記事で取り上げるのは、北海道・ニセコにある全12室のペンション「カントリーインミルキーハウス」だ。同施設は、日本のペンションとして初めてGSTC認証を取得した事業者として知られる。
記事では、地域に根ざしたペンションがなぜGSTC認証の取得を目指したのか、取得に向けてどのような取り組みを行ったのか、そして認証取得までの過程でどのような苦労や気づき、変化があったのかを、事業者自身の言葉を通して紹介する。
GSTCは「GSTC認証は、規模や形態を問わず、さまざまな宿泊施設や観光事業者が取得を目指すことができる」と強調している。カントリーインミルキーハウスの事例を通じて、地域に根ざした事業者がGSTC認証に取り組んだ背景や、その過程で得られた気づきや変化を伝えることで、幅広い事業者への訴求を図る。
月1回程度の更新を予定、事例発信を継続
GSTCでは、今後も月1回程度を目安にnoteを更新し、日本のGSTC認証取得事業者の事例や、持続可能な観光に関する情報を継続的に発信していく予定だ。
さまざまな観光事業者の取り組みや経験を紹介しながら、日本におけるサステナブルツーリズムに関する理解と関心を広げることを目指すとしている。
GSTCとは

グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、持続可能な旅行・観光に関する国際標準「GSTCスタンダード」を策定・管理する国際非営利団体だ。国連環境計画や国連世界観光機関等の支援のもと、2007年に設立。現在は、各国政府や観光局、ホテル、旅行会社、認証機関、NGOなど、世界中の多様な組織・団体と連携しながら、持続可能な観光を推進している。
GSTCは観光事業者を直接認証する機関ではなく、第三者認証機関の認定やスタンダードの普及、人材育成などを担う組織だ。
GSTCの公式noteは、GSTCホームページ(日本語版:https://www.gstc.org/?lang=ja)からもアクセスできる。




