海中でワインを熟成、イヌワシ野生復帰も——宮城・南三陸で「里海里山WEEKs2026」10月31日開幕、9日間で多彩なプログラム


 一般社団法人南三陸町観光協会・探究型観光推進部会(部会長:佐藤太一)は10月31日、宮城県南三陸町で「里海里山WEEKs2026」を開幕する。

 11月8日(日)までの9日間、里海里山ウィークス実行委員会との共催で、海・里・山の恵みを「味わい・学び・楽しむ」多彩なツアーやイベントを町内各所で展開。海中でワインを熟成させる体験、海藻の陸上養殖の現場への訪問、動物園生まれのイヌワシの野生復帰をテーマにしたフォーラムなど、南三陸ならではのプログラムが揃う。

 「里海里山WEEKs」は、東日本大震災後に自然との共生を模索してきた南三陸町で、2021年から始まった取り組みだ。『「観光」×「環境」で南三陸をアップデートする』というビジョンのもと、町内で持続可能なまちづくりに取り組む団体が連携し、毎年実施されている。

 今年で6回目を迎える「里海里山WEEKs2026」では、森・里・海で活動する地域の事業者や団体がそれぞれのフィールドを舞台に、南三陸の自然・産業・暮らし・文化に触れる体験を用意している。

イヌワシ放鳥報告フォーラム、10月31日に開催

 「南三陸イヌワシ野生復帰フォーラム2026」は、イベント初日の10月31日(土)に開催される。

 南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクトで今年度実施された、動物園生まれのイヌワシの放鳥プロジェクトについての報告が行われるほか、プロジェクトに関連した企業の取り組みも紹介される。

 「イヌワシが舞う南三陸を未来へ」をテーマに掲げ、野生復帰の取り組みを通して地域の自然環境やネイチャーポジティブについて考える場となる。

志津川湾の牡蠣棚へ、自らの手でワインを沈める

 最終日となる11月8日(日)には、2つの注目プログラムが同日開催される。

 「志津川湾海中熟成ワイン体験会」では、参加者が海中熟成用のワインを養殖ネットに括り付け、漁船で志津川湾の牡蠣棚へと向かう。参加者自身の手でワインを海中へ沈めた後、南三陸ワイナリーで海中熟成ワインと特製ランチを味わう。

 志津川湾を舞台に、海とワインを掛け合わせた南三陸ならではの体験だ。

 同じく11月8日には、「SEED TO TABLE~海藻の陸上養殖を解剖~」も行われる。海藻の陸上養殖をテーマに、実際に海藻を見て、触れて、味わいながら、その育ち方や海と陸での違いを学ぶ内容だ。2026年夏に始まった海藻の陸上養殖という新たな取り組みに触れることができる。

サツマイモ収穫、化石発掘、薪割りサウナまで

 「里海里山WEEKs2026」で用意されているプログラムは、海や自然科学にとどまらない。

 秋の里山を舞台にしたサツマイモ収穫祭、火おこしをして新米おにぎりなどを味わう体験、太古の南三陸に触れる化石発掘体験、「戸倉っこかき丸ごと体感ツアー」など、食と自然を組み合わせた多彩なラインナップが揃う。

 さらに、薪割りから始めるサウナ体験、南三陸町のバイオガス事業について知るプログラム、震災を風化させないための語り部バス、子ども防災鬼ごっこ、藍農家の古民家で暮らしに触れる宿泊プログラム、上の山しおかぜ文化祭なども開催される。

 防災・エネルギー・農業・文化と、南三陸の今を多角的に体験できる9日間となっている。

「循環型社会への動き」を次の世代へ

 南三陸町は宮城県北東部に位置し、海と山が近く、豊かな自然の恵みとともに人々の暮らしや産業が営まれてきた町だ。

 一方で近年は、海洋環境をはじめ、地域を取り巻く自然環境にも変化がみられる。

 主催の南三陸町観光協会・探究型観光推進部会は、「里海里山WEEKs」の意義について次のように説明している。「南三陸町が震災後に取り組んできた『循環型社会への動き』をあらためて見つめ、地域の自然や産業を次の世代へつなぎながら、より魅力的な地域をつくっていこうという思いが込められています」。

 「里海里山WEEKs」が目指しているのは、南三陸の自然を楽しむだけではない。地域で暮らし、活動する人たちとの出会いや体験を通して、その背景にある自然環境や産業、地域の取り組みを知ってもらうことだ。

 海のこと、山のこと、食のこと、環境のこと。南三陸のさまざまな魅力を「味わい・学び・楽しみ」ながら、地域の今とこれからに触れる9日間。各プログラムを通じて、南三陸と自然とのつながりを感じる機会となる。

開催概要

 「里海里山WEEKs2026」の開催概要は以下のとおりだ。

  • 開催期間:2026年10月31日(土)~11月8日(日)
  • 開催場所:宮城県南三陸町内各所
  • 共催:一般社団法人南三陸町観光協会・探究型観光推進部会、里海里山ウィークス実行委員会

 開催日時、参加料金、申込方法等はプログラムによって異なる。詳細は南三陸観光ポータルサイトの「里海里山WEEKs2026」特設ページで確認できる。

 

 
 

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒