暗闇の中に浮かび上がる木々
「カムインミンタラ」。アイヌ語で「神々が遊ぶ庭」といわれるのが層雲峡(北海道上川町)。紅葉、温泉、アクティビティなど秋冬の楽しみは尽きない。ここでは体験型ライトアップイベント「奇跡のイルミネート」を紹介する。
紅葉をライトアップ 9月13日~10月12日
日本一早いといわれる大雪山系の紅葉を楽しんでもらおうと、9月13日から層雲峡温泉の紅葉谷でライトアップイベント「奇跡のイルミネート」が始まる。緑色から赤や黄色に変わり始めたモミジやナナカマドなどの木々を暗闇の中で浮かび上がらせる。

暗闇の中に浮かび上がる木々
きっかけは、ナイトタイムエコノミーの充実。「冬は『氷瀑まつり』、春は『ランタンフェス』、夏は『峡谷火まつり』があるが、秋はイベントがなく、客足が途切れてしまう。また、お客さまは夜遅くホテルに入り、朝早く出発する傾向がある。そうした悩みを解決し、紅葉を昼間だけでなく、夜も楽しんでいただきたいと9年前に始めた」と層雲峡観光協会の岩本昌樹事務局長。
8回目となる昨年は1万2千人ほどが来場。紅葉谷のメイン会場に新たなコンテンツ三つと層雲峡商店街の歩行者専用道路に四つのコンテンツを投影し、より一層没入感のある体験を提供した。
9回目となる今年は9月13日~10月12日の期間、夜6時から9時まで開催。入場料(協力金)は傘貸し出し付きで千円。


乳白色の傘に映り込む映像
乳白色の傘にしたのは意味がある。「たまたま雨降りの時に来場したお客さまの傘に映り込む映像の奇麗さをスタッフが見つけ、入場料に傘の貸し出しを付けた。傘に映し出される光景がSNSなどで拡散され、バズった」と岩本さん。

岩本昌樹氏
紅葉谷はシカの食害で新しい木々が育ちにくくなっており、協力金を植樹活動に充て、環境保護に役立てている。
単純な紅葉のライトアップだけでなく、来場者の動きに呼応して映像や光が流れる、多彩なインタラクティブアートを設置。歩いた跡が、満開の花畑になる「やまのお花畑」など、毎年バージョンアップし続けている。1日に千人を超える来場者があり、参加者が撮影できないほど混雑する。今年は撮影スポットを増やす。
イベント期間中、インスタグラムを活用したフォトコンテストも開催する。
岩本さんはイルミネーションの魅力と今後の方向をこう語る。
「ライトアップとデジタルコンテンツの融合は他になく、ましてや国立公園内で開催している点が大きな特徴。ここでしかできない貴重な体験ができ、キラーコンテンツとして回を重ねていきたい」

「イルミネート」のポスター




