【観光交流空間の創造 技術的な視点から 国際観光施設協会6】循環経済と旅館の持続可能性① 築50年の旅館、RC壁で耐震補強


補強工事の様子

補強工事の様子

 経済産業省が資源循環経済を成長戦略として位置付け、環境省が循環型社会形成推進基本計画「環境再生・資源循環」を掲げている。天然資源の大半を輸入に頼る日本では化石燃料に頼り、スクラップ&ビルドを繰り返すような社会構造では持続可能でないことから、経済を循環型に変えようという政策である。

 1954年竣工の横浜市庁舎が築72年で宿泊施設に転用された一方、1973年竣工の中野サンプラザは築53年で解体されようとしている。いずれも名建築であり、社会での建築に対する考え方は資本主義経済から循環経済に変わりつつあると感じる。私が20代で設計担当した旅館の建物も築50年になり、バブル崩壊、リーマンショックを経て、旅館の客層も使い方も大きく変わり、経営者も20年から25年で交代するが、建物は使い続けられている。

 外国では震度7で街全体が大きな被害が生じるが、日本では限定的な被害で済むのは、昔から構造基準があり、日本人の施工が確かだからだ。鉄筋コンクリートの建物は耐震改修などメンテナンスを行えば100年持つといわれるのは私の経験に照らし合わせても納得できる。

ペイウォール会員向け記事です。

 
 

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒