松下さん
1級にふさわしい姿目指す
――旅館の客室係になったきっかけは何ですか。
「高校生の頃から、人の笑顔に関わる仕事に就きたいと思っていました。きれいな所作や着物での仕事に憧れたのと、ホテルに比べお客さまのペースを見ながらゆったりと接客できる感じを受けたので旅館に関心を持ちました。地元・岐阜で働きたいと考える中で、先輩が入社した水明館を知り、成長できそうな環境に引かれ就職しました」
――現在の仕事は。
「宿泊部客室宴会課のアシスタントマネージャーを務めています。お客さまの客室へのご案内や宴会対応など仕事内容はさまざまですが、先輩と後輩、パート社員などの間に入って、仕事内容などを整理して伝える調整役も担っています」
――やりがいは。
「お客さまからかけていただく言葉が一番のやりがいです。素敵なお客さまに出会い『また頑張ろう』という気持ちになるんです。毎日の積み重ねが接客の幅を広げ、成長を感じられるのもうれしいですね」
――「日本の宿 おもてなし検定」1級に合格したと伺いました。
「女将さんから受検を提案されたのがきっかけです。当館で今まで合格者はいなかったので自信はありませんでしたが、5年間の自分の頑張りを目に見える形にしたいという思いと、合格できれば自分だけでなく会社にも貢献できるとの思いからチャレンジしました。受検に向けて苦しい時もありましたが、所作については女将さんからしっかりと指導していただきましたし、テキストの勉強も集中してできたので、当日は『あとはやりきるだけ』と自信をもって臨めました」
――今後の目標は。
「受検は自分を見つめ直す機会になりました。合格しましたが、自分に足りない部分も分かりましたので、1級にふさわしい姿をお客さまにお見せできるよう精進したいです。合格できたのは、社会人としての経験と、受検機会をくださった会社、応援してくださる人がいたおかげですので、恩返しができたらと思っています。私を見て『受けてみようかな』という後輩が増えてくれればいいですね」

松下さん




