株式会社かんざしは8月7日、韓国のStreaming House Co., Ltd.との協力体制のもと、企業・個人向けワーケーションサービスブランド「SOTOWORK(ソトワーク)」を始動すると発表した。
オープン記念イベントとして、2026年9月29日(火)から10月2日(金)の3泊4日で、韓国・忠清南道への視察ツアーを実施する。航空券・宿泊費・食費・地域体験参加費を含めすべて無料で提供。対象は企業・団体関係者、自治体関係者、デジタルノマド関係者の計20名だ。


日韓の民間企業が組む、ワーケーション普及への取り組み
「SOTOWORK」は、日本の企業および個人を主な対象とした総合的なワーケーションサービスブランドだ。
かんざしは「Make Sustainable Nippon-『旅館・ホテル・地場企業など』と『地方自治体』に最も必要とされる企業になる」というビジョンを掲げ、旅館・ホテルテック事業、HRテック事業、観光テック事業の三つを手掛ける企業。本社は東京都千代田区に置き、2016年8月31日の設立。代表取締役社長は秋山匡秀氏。東証プライム上場の株式会社エアトリ(証券コード:6191)のグループ会社でもある。
パートナーとなるStreaming House Co., Ltd.は、ソウル特別市城東区に本社を置き、代表取締役社長(CEO)はシン・ドンフン(Dong-hoon Shin)氏。「仕事を超えて新しいライフスタイルを創る」をビジョンに掲げ、韓国において企業向けの福利厚生・新しい勤労文化ソリューションとしてワーケーションサービス「THE HYUIL」を展開する。
両社は2025年10月に資本出資による業務提携を締結。以降、日本における企業および個人、さらには地方自治体まで含めた総合的なワーケーションサービスの可能性を模索してきた。今回の「SOTOWORK」ブランド始動は、その具体的な成果のひとつとして位置づけられる。
かんざしは発表の中で、「韓国で豊富な運営ノウハウと成功実績を有する同社と協業することで、日本国内の企業、デジタルノマド、地方自治体のニーズに対応する『SOTOWORK』のウェブサイトおよび関連サービスを順次展開してまいります」と述べている。
韓国・忠清南道への視察ツアー、全額支援で20名を募集
「SOTOWORK」のオープンを記念して実施される韓国ワーケーション視察ツアーは、「ワーケーションを通した関係人口づくり」をテーマに掲げる。
ツアーの正式名称は「ワーケーションを通した関係人口づくりを学ぶ 韓国ワーケーション視察ツアー」。日程は2026年9月29日(火)から10月2日(金)の3泊4日で、訪問地域は韓国・忠清南道の公州市、扶余郡、保寧市の3地域だ。
参加費は無料。航空券、宿泊費、食費、地域体験参加費を含めすべての費用が支援される形となる。対象は企業・団体関係者、自治体関係者、デジタルノマド関係者で、定員は20名。
ツアーの内容は以下の通り。
- 韓国ワーケーションセミナー
- ワーケーション体験
- 地域体験(アクティビティ)
- ワーケーションオフィス視察
協力団体として韓国観光公社、忠清南道、忠清南道文化観光財団が名を連ねる。運営は株式会社かんざしとStreaming House Co., Ltd.による日韓民間企業共同プロジェクトとして行われる。
このツアーの目的について、かんざしは「韓国における企業向け福利厚生型ワーケーションの導入事例や自治体の取り組みを紹介し、日本におけるワーケーションの普及や自治体施策の推進につなげることを目的としています。本ツアーでは韓国の忠清南道への訪問を予定しており、現地での視察・体験を通じて、日韓企業間の交流拡大と関係人口の形成を目指します」と説明している。
旅館・ホテルテックからワーケーションへ かんざしの事業展開
かんざしは2017年から2025年にかけて、経済産業省のIT導入支援事業者として認定を受けた実績を持つ企業だ。
旅館・ホテルテック事業では、「かんざしクラウド」「くちこみクラウド」「ぜにがたクラウド」「クラウド転送シャシーン」「わきざしクラウド」「ばんそうクラウド」「Oshiharai PAY」「スペシャルクーポン.jp」「人工知能ぜんまい」「かんざしWEDDING」「ホテぐる」「カスハラ用心棒」など多数のサービスを展開。
このうち「かんざしクラウド」は総務省後援ASPICアワード2022で社会業界特化系ASP・SaaS部門の準グランプリを受賞。「くちこみクラウド」は同アワード2024でDX貢献賞を受賞している。「わきざしクラウド」(レンタルサービス業界向け)は同アワード2023で先進ビジネスモデル賞を受賞した実績がある。
HRテック事業では「クラウド商談どこでもSHOWBY」「勤怠プラス」を展開。「クラウド商談どこでもSHOWBY」は総務省後援ASPICアワード2021で基幹業務系ASP・SaaS部門のASPIC会長賞を受賞し、BOXIL SaaS AWARD 2024ではオンライン商談ツール・システム部門1位を受賞している。
観光テック事業では「ニーズツアー」「津々うららか」を展開。今回の「SOTOWORK」はこの観光テック事業の一環として位置づけられており、ウェブサイトは近日公開予定だ。
「SOTOWORK」が目指す日本のワーケーション市場への貢献
「SOTOWORK」が照準を合わせるのは、日本国内の企業、デジタルノマド、そして地方自治体という三つのニーズだ。
韓国では企業向け福利厚生・新しい勤労文化ソリューションとしてワーケーションサービスが一定の実績を上げている。Streaming House Co., Ltd.が展開する「THE HYUIL」はその代表例であり、豊富な運営ノウハウと成功実績を持つとされる。
こうした韓国での先行事例を日本に紹介し、普及を後押しするのが今回の視察ツアーの位置づけだ。忠清南道の公州市、扶余郡、保寧市という3つの地域で、実際のワーケーション体験やオフィス視察、地域体験アクティビティを通じて、参加者が現地の取り組みを肌で感じる機会となる。




