キャセイグループ、2026年上半期に62億香港ドルの利益 配当は30%増、150機・150都市の拡大計画も発


 キャセイグループは8月5日、2026年中間期決算を発表した。2026年上半期の親会社株主に帰属する利益は62億香港ドルとなり、2025年上半期の37億香港ドルから大幅に増加。好調な業績を受け、普通株主への第1回中間配当として1株当たり26香港セントを実施することも決定した。これは2025年の第1回中間配当と比べ、1株当たりの配当額が30%増となる。

 今後の成長に向けては、機材・客室・ラウンジ・デジタル分野への投資として約1,500億香港ドルを確保。市場環境が良好であることを前提に、今後10年間で150機の新たな機材を導入し、就航都市数150都市を目指すという大規模な拡大計画を掲げた。

上半期利益は62億香港ドル 関連会社も黒字転換

 2026年上半期の業績の内訳を見ると、航空会社および子会社による親会社株主に帰属する利益は49億香港ドルとなり、2025年上半期の38億香港ドルから増加した。

 関連会社の業績は、2026年上半期で4億1,000万香港ドルの利益となり、2025年上半期の1億8,100万香港ドルの損失から黒字転換した。なお、関連会社の業績は主に会計上3か月遅れで計上されている。

 また、2026年上半期の利益には10億香港ドルの一時的な利益が含まれている。これは主として、グループが保有する中国国際航空株式の持分比率の希薄化に伴い、約14億香港ドルのみなし一部売却益を計上したことによるものだ。

 中間配当の総額は16億香港ドル。2025年上半期の第1回中間配当と比較すると、1株当たりの配当額が30%増となる水準だ。

第2四半期は燃料コストが第1四半期の約2倍に

 キャセイグループ会長のガイ・ブラッドリー氏は今回の業績について次のようにコメントしている。

 「キャセイグループは、2026年上半期において力強い業績を達成しました。キャセイパシフィックおよびキャセイカーゴに対する堅調な需要が継続したことに加え、香港エクスプレスの業績改善や関連会社からの利益貢献の拡大が、グループ全体の業績を押し上げました。また、2025年上半期と比較して、旅客数・貨物取扱量ともに増加し、運航便数も拡大しました」

 一方で、第2四半期には厳しい事業環境にも直面した。ブラッドリー会長は「第1四半期は好調なスタートを切りましたが、第2四半期には中東情勢の影響を受け、ジェット燃料価格が大幅に上昇するなど、より厳しい事業環境に直面しました。その結果、第2四半期の燃料コストは第1四半期の約2倍となりました」と述べた。

 そのような状況下においても上半期を通じて堅調な業績を達成できたことについては、「グループが築いてきた事業基盤の強靭性を示すものです」と強調した。

777-300ERへの新客室導入、ラウンジ拡充も推進

 キャセイは長期的な成長を推進するとともに、顧客体験の向上と香港を拠点とするネットワーク接続性の強化に向けた継続的な投資を行っている。空と地上の両面でサービスの充実を図る方針だ。

 客室については、受賞歴を誇る「アリア・スイート」をはじめ、新しいプレミアム・エコノミーおよび刷新されたエコノミークラスへの改修を、ボーイング777-300ER型機に順次導入している。

 2026年末までには、リージョナル路線向けエアバスA330型機において、新たなビジネスクラス「アリア・スタジオ」および新たなエコノミークラスを導入する予定だ。

 既存の客室プロダクトについても改良が続いている。エアバスA321neo型機のエコノミークラスでは、一部座席を削減することで、よりゆとりのある足元スペースの提供を順次進めている。

 地上サービスでは、今年初めに香港の旗艦ラウンジ「ザ・ウィング」ファーストクラスラウンジをリニューアルオープンした。また、現在改修が進められているニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港第6ターミナルへの移転に伴い、キャセイパシフィック初となるニューヨークのラウンジを今年後半に開設する予定だ。

 2027年には、香港の「ザ・ウィング」ビジネスクラスラウンジおよび東京(成田)のキャセイパシフィック・ラウンジにおいて、刷新されたラウンジ体験を提供する計画だ。

貨物機材も拡充 エアバスA350Fの発注数を8機に増加

 貨物部門の拡充も進む。キャセイカーゴは今後の成長戦略を支えるため、貨物機材の拡充を進めている。エアバスA350F貨物機の発注数を8機へ増加したほか、エアホンコン向けにA330P2F改造貨物機1機のリース契約を締結した。同機は主にキャセイカーゴの貨物輸送サービスに活用される予定だ。

今後10年で150機・150都市へ 1,500億香港ドルの投資計画

 長期的な成長への取り組みも明確にした。ブラッドリー会長は「当社はこれまでに、機材、客室、ラウンジサービス、デジタルイノベーションの分野において、約1,500億香港ドルの投資を決定しています。これらの投資は、長期的な事業成長への取り組みを示すものであり、香港の国際航空ハブとしての発展に貢献するとともに、キャセイおよび香港全体にさらなる成長機会をもたらすものです」と語った。

 さらに今後10年間の展望について、「市場環境が良好に推移することを前提に、150機の新たな機材の保有に加え、就航都市数150都市を目指します。これらの新たな機材は、成長計画を支える輸送能力の拡大に貢献するとともに、香港を拠点とするネットワークの接続性向上にも寄与するものです」と述べた。

キャセイについて

 キャセイは旅と日常を合わせてワンランク上の体験を提供するプレミアム・トラベル・ライフスタイル・ブランドだ。フライト、ホテル、ショッピング、ダイニング、ウェルネス、ペイメントなど幅広い分野でサービスを提供している。

 キャセイパシフィックは今年で創立80周年を迎える香港のフラッグキャリアで、ワンワールド・アライアンスの創立メンバー。キャセイカーゴとともに世界中にネットワークを広げ、プレミアムなフライトを提供している。キャセイグループは、ローコストキャリアの香港エクスプレス航空、貨物専門航空会社のエアホンコン、その他多くの子会社で構成される。

 日本からは東京(成田・羽田)、大阪、名古屋、福岡、札幌の5都市6空港から香港へ毎日18便以上、エアバスA350-900/1000、A330、ボーイング777などの機材で運航している。

 キャセイグループの2026年中間業績の詳細は公式ウェブサイト(https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP.html)で確認できる。

 
 

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